神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。
みなさんは毎日歯を磨きますよね?
でも、1日3回毎食後一生懸命歯を磨く人もいれば、仕事が忙しく歯磨きの時間が取れないから適当かも?という人、夜お酒を飲んでそのまま寝てしまう、気になったら磨く、など人により様々な意見があると思います。
ではもし、1日でも歯磨きをサボってしまったらお口の中はどういう状態になるのでしょうか?
1日歯を磨かなかった歯を舌で触ってみるとザラザラ・ねっとりしたものが歯にくっついているのに気付くと思います。
ザラザラ・ねっとりの正体、それこそが歯垢(プラークという細菌の塊)虫歯や歯周病の原因になるものなんです。
歯の汚れである歯垢(プラーク)が唾液中のカルシウム成分などにより石灰化という石のように固まる現象で歯石になると、歯に強固にこびりつきます。
歯石ができてくると歯茎が腫れてきます。
もし、1週間歯磨きをしなかったとしてもすぐに虫歯が出来たり、歯周病が悪化するということにはならないですが、確実に歯肉炎にはなってしまいます。
また、元々虫歯や歯肉炎、歯周病の方は1週間で状態が悪化しますし、そうでない人も歯石は歯ブラシでは除去できなくなるため、虫歯になる可能性もあります。
では、口の中にはどのくらいの数の細菌がいるのでしょうか?
実はお口の中には300〜500種類くらいの細菌がいて、数で言えば億単位の菌がいると言われています。例えば、歯の表面上にはプラーク1ミリグラム辺り約10億個、歯周ポケット、喉頭粘膜、舌苔にはそれぞれ1億個など、ものすごい数の菌がお口の中に生息しているのです。
菌の増殖を長く放置していると、どんどん虫歯や歯周病のリスクが上がります。
では、この億単位の細菌が一番繁殖してしまう時間帯はいつなんでしょうか?
答えはお口の中が乾燥する夜中です。唾液には殺菌作用がありますが、唾液の分泌量が極端に減る、寝ている間というのはお口の細菌はとても繁殖しやすい状態になります。
お口の細菌は睡眠突入後、3時間もすれば爆発的にその数が増えていき、約8時間で飽和状態に達します。
歯を磨かずに寝てしまった場合、唾液の分泌が減ってしまう夜中、菌の数は1兆個ほどに増えてしまうそうです。怖いですねよね。
こう考えていくと、1ヶ月も歯を磨かなかったらお口の中は細菌だらけで歯茎からも出血して歯周病が、だいぶ進んでしまうと考えられますね。
プラークの形成は食後8時間くらいから始まると言われています。そして48時間後にはバイオフィルムという細菌の出す厚い膜が形成され、歯磨きでは落ちない汚れとなって定着してしまうので、しっかり歯ブラシで歯の汚れを取りきることが大切です。
しかし、毎日歯ブラシをしっかりしていたとしても、歯と歯の間や噛み合わせの溝、歯と歯ぐきの境目は磨き残しが多少は残ります。
磨き残しの食べかすを1ヶ月取り切れないまま歯の隙間に放置してしまっていたとしたら、それは磨いていない事と同じことになってしまいます。
歯ブラシ以外にも歯と歯の隙間にはデンタルフロスを使ったり、歯間ブラシを使用したり様々な道具を使って汚れを取り切って、歯ブラシでは取れない歯石やバイオフィルムは定期的に歯医者さんでクリーニングを受けて、お口の環境をきれいに保ち、虫歯や歯周病になりにくい口腔内の環境にしましょう。
歯ブラシの仕方やデンタルフロスの使い方なども当院ではしっかりアドバイスさせていただきますので、ロコクリにお気軽にご相談ください!