神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。
今回も、銀歯が見えにくい歯と見えやすい歯について引き続きお話していきます。
銀歯にして見えにくい歯、見えやすい歯とはどこでしょうか?
銀歯と言っても、部分的に詰める銀歯、全体をかぶせる銀歯、その両者の中間的なものと、様々な形態があります。また、これらの銀歯をどの場所に入れるかによっても、その目立ちやすさというのは随分と違うものです。
銀歯は強度と耐久性に優れていますので、見えにくい位置なら積極的に使用することができます。しかも、銀歯による治療は保険適用内ですので、経済的にもおすすめです。銀歯にしたときに、見えやすい場所と見えにくい場所を把握しておきましょう。
★銀歯にして見えにくい歯
銀歯にして見えにくい位置は、上の奥歯です。最も見えにくい場所は上の第二大臼歯(前から数えて7番目の歯)で、親知らずが生えないとするともっとも奥に位置する歯です。この場所なら、詰め物として銀を使用する場合でも、全体を被せるタイプの銀歯にした場合でも、周りの人から見えることはまずありません。大きな口で笑ったとしても見えることはほとんどありませんし、鏡などが反射してキラッと光ることもありません。
その次に見えにくいのはその手前、上の第一大臼歯です。前の真ん中から数えて6番目の歯で、親知らずが生えないとすると奥から2番目、親知らずが生えているときには奥から3番目の歯です。口の大きさや構造にもよりますが、大きく口を開けて笑ったりするとチラッと見えることがあります。ですが、どんなに口を開けても第一大臼歯が正面をまっすぐに向くことはありませんので、鏡などが反射してキラッと光ることはありません。
歯全体に被せるタイプの銀歯ではなく、詰め物などの部分的に歯にはめ込む銀歯の場合、上の歯なら、小臼歯(前の真ん中から数えて4番目と5番目の歯)であっても、あまり目立たないことがあります。ただし、口の構造や詰め物の大きさによっては、小臼歯の銀歯も見えてしまうことがあります。
★銀歯にして見えやすい歯
一般的には、下の歯は銀歯にすると目立ちやすいです。口を開けるともっとも奥の歯(第二大臼歯や第三大臼歯)まで見えてしまいますので、たとえ小さな銀歯の詰め物であっても、下の歯なら見えてしまう可能性が高いと言っていいでしょう。
また、被せるタイプの銀歯の場合は、正面からだけでなく横からも見えてしまう可能性があります。一般的には見えにくい上の歯であっても、銀で歯全体を被せていると小臼歯の位置でも目立ってしまいます。
前歯にも注意が必要です。表側は歯科用プラスチックやセラミックで白くなっていても、裏側は土台を丈夫にしたり費用を低くしたりするために金属が見える形になっている歯があります。このような裏面が金属の歯を下の歯に用いると、話しているときや食べているとき、下を向いたときなどに見えてしまうことがあります。裏面が金属の歯を用いるときは、上の前歯だけにしておく方が良いでしょう。