歯とカルシウムの関係

神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。待ち時間の少ない、ほぼ無痛(痛くない)虫歯治療、しっかりとした説明、日曜診療などに取り組んでいます。
さて、虫歯の話などを患者さんとしていると「虫歯にならないようにしっかりカルシウムを摂っているんです!」とおっしゃる方がいます。
歯の主成分はカルシウムですから、カルシウムを摂って歯を強く!というお気持ちはわかるのですが、実はこれ「半分間違い」なんです。大人になってからカルシウムをいくら摂ったとしても、まず歯は強くならないんです。。。
なんだか、夢も希望もない話になってしまって申し訳ないのですが(><)
今回は歯とカルシウムの関係についてお話したいと思います。
まず、大人の歯とカルシウムの関係です。
いったん出来あがってしまった歯は実はカルシウムの移動がほとんどないと言われています。ですから、大人になって歯が完全に出来あがってしまった後はいくらカルシウムを摂取してもそれ以上に歯は強化されないのです。
しかし、カルシウムをとることで、良いこともあります。もし、体内のカルシウムが不足しても歯がもろくなることはありません。歯の表面はエナメル質という血液の通っていない石のようなもので出来ているので大丈夫なんです。
体内のカルシウムが不足した場合は骨からカルシウムが溶かされて利用されます。なので歯は関係ないんですね。ただ、歯とカルシウムが大きく関係する時期もあります。これが先ほど「半分間違い」と述べた理由です。
それは、子供の歯とカルシウムの関係です。その理由とは「歯が出来る時期にカルシウムをしっかりと摂らないと歯は強くならない!」ということです。乳幼児期や歯の萌え代わる時期は特にカルシウムを必要としますので、しっかり摂取しなければいけません。毎日のお食事にぜひ取り入れていただきたいと思います。
学生の方は、毎年学校で歯科検診が行われますよね。「虫歯あり」の用紙をもらったら、歯科医院に行くことになるかと思います。健康な歯を育てるために、子供たちみんな、乳製品やお魚、お肉しっかりと食べて歯や骨を強くしてほしいと思います。そしてお母様方は、お子さんがよーく噛んで食べているかしっかりと見てあげてくださいね!

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