訪問歯科診療のお話①

神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。待ち時間の少ない、ほぼ無痛(痛くない)虫歯治療、しっかりとした説明、日曜診療などに取り組んでいます。
皆さんは訪問歯科診療って知っていますか?
訪問歯科診療とは、要介護高齢者が在宅や施設で歯科診療が受けられるものです。
要介護高齢者の多くは歯科的な問題を抱えているにも関わらず、これまでの外来での歯科受診は70~74歳をピークに、その後急速に減少する実態がありました。全身疾患や年齢的な問題で通院が困難になる事が多くなってきます。そのような状況になると、お口の中のトラブルは後回しにされやすくなってしまいます。
歯科治療をはじめとする口腔機能の維持管理は、食べるという機能ばかりでなく、生きる力やQOLの向上に寄与することが明らかになってきました。
身近なかかりつけの歯科医などに相談し、外来受診が困難な場合であっても治療をあきらめないことが重要です。
むし歯と歯周病に代表される歯科疾患には、かかりやすい年齢があります。例えば歯周病は40歳以降に増加し、むし歯は小児と高齢者で発生のリスクが高まります。これらの歯科疾患は放置されると歯の喪失を引き起こし、咀嚼機能をはじめとする口腔機能の低下を招きます。
しかも、この歯の保存状況と咀嚼機能の回復は、食べることの楽しみなどQOLに関連するばかりでなく、全身の健康と生命予後にも影響することが、最近の調査で明らかになってきました。
80歳の高齢者で20歯以上の歯を保有している者の割合は半分を超えてきましたが、多くの高齢者が入れ歯などをもちいた咀嚼機能の回復が必要とされています。
そして要介護高齢者など通院や医療機関への搬送が困難な場合に行われるのが訪問歯科診療です。
基本的には、訪問歯科診療で行われる診療内容は歯科診療所で行われるものと同じものです。
しかし、治療時の姿勢の保持や照明など、制約がある中で行われますので、治療内容によって歯科診療所と同じように出来ない事もあります。
また、歯科医師が患者の全身状態を把握するために、かかりつけの医師や入院時の主治医、ケアマネジャーなどと、通常の診療以上に密な連携が求められます。
大事なことは外来受診が困難な場合に、本人や家族が歯科治療を受けることをあきらめないことです。
入院前にかかりつけの歯科医院を持っていても、多くの場合は、急性期病院等への入院から回復期・施設入所等へ移っていく間に、歯科医院との関係が途切れてしまうことが多くあります。

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