舌のお話②

神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。
今回も舌の役割や働きについて、もう少しお話したいと思います。
まず”舌”ですが、舌ってどこまでが舌なのでしょう。
舌の根元の部分は下顎の骨にくっついています。
(そこにはそれ以外にもいろいろな筋肉や舌骨とよばれる骨が大きく関わっているのですが、今回はそれら一つ一つの働きや役割は置いておいて、それら全部をひとまとめにしてお話していきます)
舌と下顎とがくっついているということは、様々な状況でお互いがお互いに影響し合っているということを意味します。
たとえば、舌を前にびょーんと出せば、下顎も引っ張られて前に出ます。
逆に舌をグーと喉の奥の方に引っ込めれば、下顎も同時に後ろに下がるわけです。
もう少し細かく見ていきますと、下顎というのは上顎と顎関節という関節を介して繋がっています。
下顎が後ろに下がるということは、関節から外れてさらに後ろに下がるわけにはいきませんから、関節の可動範囲の中で下顎が後ろの方に押しやられた状態になります。
これらの状態が具体的にどういう影響をもたらすのか、一つ例を挙げてみます。
たとえば、歯列が狭く小さい場合を考えてみます。
歯列が狭いと、歯列の内側の空間(普段舌がおさまっている場所)も狭くなります。
舌も窮屈な状態は好まないので、なるべくゆとりのある場所に移動しようとします。
しかし、歯列の大きさは変わらないためどこにゆとりを求めるかというと、
より奥に、のどの方に引っ込むのですね。
これで舌の収まるスペースは無理矢理確保されたわけですが、
今度は舌が来たために、のどのスペースが狭くなります。
のどには何があるでしょう?
そこには、気道と食道があります。
気道が狭くなるということは、呼吸の効率が悪くなります。
身体に必要な酸素の供給量自体が下がります。
これは身体活動の低下にもつながります。
ベストな活動が出来る状態を、これだけが理由で妨げられているということです。
また、その状態で酸素の供給量を無理矢理増やそうとするため、口呼吸になる場合もあります。
就寝時にこの状態になれば、いびきや睡眠時無呼吸症候群の原因にもなります。
そして、前述した通り舌が後退すれば、下顎も後退します。
下顎が後退した状態では、それだけでも食道が狭くなっているため飲み込む運動(嚥下運動)にも影響しますし、顎の運動にも制限がかかり、咀嚼効率にも悪影響を及ぼします。
当然咬み合わせの位置も変わってきます。
それにより、どこか特定の歯が痛くなったり、顎関節症の症状が出てきたりします。
本来、こういう状態であれば、普段の生活習慣など”歯”以外のところからのアプローチが必要になることも多いのですが、
口の中だけでものを考えていると、この状態で歯が悪いと診断します。
「ここのかみ合わせが悪いから被せて整えましょう」
「ここの歯がしっかり咬んでいないから詰めて咬ませましょう」
そして、治療する必要のない歯に手を加えます。
これをしてしまったら、もう二度と元の状態には戻りません。
歯科だからといって歯や歯列だけを診ているだけでは治らない問題も沢山あります。
人間の体ってそんな単純じゃないんです。
そして、一時的にそれらの症状が改善したとしても、生活習慣や根本の原因が解決されていないわけですから、次はより深刻な問題を引き起こすわけですね。
少し怖いお話になってしまいましたが、もし気になる症状がある方はお気軽に相談くださいね!

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