神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。待ち時間の少ない、ほぼ無痛(痛くない)虫歯治療、しっかりとした説明、日曜診療などに取り組んでいます。
乳歯がグラグラしてくると子どもはそればかり気にして触ってみたり、食事がしにくいと訴えたりします。自分で抜いて良いのか、それとも自然に抜けるのを待つのが良いのか悩みどころですよね。
今回は、そんなグラグラする乳歯はどうしたら良いのかお話したいと思います。乳歯が抜ける際に気を付けたいことやなかなか抜けない乳歯の対処法、歯医者さんに抜いてもらった方がよいケースなどを紹介します。
乳歯とは生後3~9ヶ月くらいから生え始める歯で、通常20本あります。生え揃う時期は個人差がありますが、みんな共通して前歯から生え始め、平均的に2歳6カ月頃~3歳6カ月頃の間です。
乳歯の抜けはじめる時期は、個人差もありますがだいたい6歳前後から12歳前後です。一般的に生え変わりの順番として最も早く抜けるのは下の前歯です。また、同じ時期に永久歯の「6歳臼歯」とも言われる第一大臼歯がもともと歯のなかった部分に生えてきます。
乳歯が抜ける時期も、永久歯の生え方も個人差があります。すんなり抜けてくれたら良いのですが、20本全部うまくいくとは限りません。そんな中でも事前に知っておくとためになる、乳歯が抜ける際の注意点についてお話します。
① 乳歯が抜けるより前に永久歯が生えてきた時
乳歯がグラグラしていればそのまま様子を見ます。ただし痛みが強く出てきたりいつまでも抜けずに残っていたりするようであれば、歯科医師に相談すると良いでしょう。必要に応じ抜歯などの対応をしてくれます。
また、乳歯が全く揺れていない場合には骨の中で乳歯の根の吸収がうまくいっていない可能性があるので、歯科医師に抜歯の相談を行ってください。
② 乳歯が抜けても永久歯が生えない時
基本的にはそのまま経過観察をします。歯が生え始める期間にも個人差があり、特に上の前歯はしばらく経っても永久歯が生えてこないことも多いです。 ただし乳歯が抜けて半年以上経っても永久歯が生えてこない場合は歯医者さんの受診を検討してしましょう。レントゲンなどで、歯茎の中に永久歯があるかどうかや異常がないかなどを確認してもらえます。
③抜けそうな歯の周りは虫歯になりやすい
生え変わりの時期は歯の根元の隙間も大きかったり、永久歯と乳歯が混ざり大きさにばらつきがあったりするため磨き残しが多くなりがちです。乳歯は虫歯の進行が早いという特徴を持ちます。 乳歯が虫歯になると次に生えてくる永久歯にまで影響が出てきますので、できるだけ念入りに歯磨きをして清潔を保ちましょう。 また、抜けそうな歯の周りだけでなく、生えたばかりの永久歯は歯の表面がぼこぼこしていたり、酸に弱かったりする性質を持つため、汚れや歯垢がつきやすく、虫歯になりやすい状態にあります。永久歯が安定するまでは5年ほどかかるため、その間の虫歯ケアが大切になります。
④生え変わりに痛みが伴う場合も
生え変わりの時期に耐えられないような痛みが発生した場合、乳歯が虫歯になっていたり歯茎が化膿していたりすることがあります。そのような場合は、永久歯に影響がでないよう歯医者さんにはやめに相談することをおすすめします。場合によっては、乳歯の抜歯処置を行います。
⑤生え変わり時期のその他注意点
指しゃぶりが癖になっているお子さんも多いですが、生え変わりの時期の6歳前後になってもまだ続いている場合は歯列や歯並びに影響を与える場合があります。 出っ歯や前歯の中心が合わない交差咬合の状態で骨格が形成されてしまう危険性があるので、指しゃぶりは早めに卒業させるようにしましょう。