神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。待ち時間の少ない、ほぼ無痛(痛くない)虫歯治療、しっかりとした説明、日曜診療などに取り組んでいます。
みなさんは、「歯ぎしり」が気になったり悩まれている方もいらっしゃるかもしれません。今回は、最近になってその関係性が明らかになってきた「歯ぎしり」と「 逆流性食道炎」との関係性についてお話していきたいと思います。
みなさんは逆流性食道炎って何かご存知でしょうか?
逆流性食道炎とは、 胃酸や十二指腸液、 消化中の食物などが食道に逆流することによって炎症がおき、胸やけやゲップ、胸の痛みといった症状を引き起こす病気です。
食べ過ぎたり飲みすぎたりした翌日に、「胸焼けする」「 喉の奥に酸っぱいものがこみ上げてくる」といった経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか?
これは胃の中の食べ物が消化しきれずに胃液が食道に逆流して起こる症状。一時的なものであればよいのですが、症状が続く場合は逆流性食道炎であることが疑われます。
胃液は強い酸性のため、食道に逆流すると、食道の粘膜を刺激して食道の粘膜がただれたり、潰瘍ができたりします。 また、放置すると食道がんに発展するリスクも高まりますので、早めの治療が必要です。
この逆流性食道炎と歯は何か関係があるのでしょうか。
逆流性食道炎は、胃液などによって食道が傷つけられてしまう病気。一見、歯には特に関係なさそうな病気ですが、実は深い関係性があります。
それは、酸性度の強い胃液が口まで逆流することで、お口の中が酸性になり「酸蝕歯(さんしょくし)」という疾患を招く原因になってしまうからです。
酸蝕歯は、近年問題になっている疾患で、酸性の飲食物などで歯が溶けてしまう症状のこと。かんきつ類やワイン、炭酸飲料などといった酸性の強い食品を日常的に摂取することで徐々に歯が溶かされて行ってしまうのです。
通常なら、時間が経てば唾液の作用で口の中は中性に戻り、歯の修復作用である「再石灰化」により、溶けた部分が修復されるのですが、口内が酸性の時間が長かったり唾液の働きが弱かったりすると修復が追いつかず、酸蝕歯になってしまいます。
酸蝕歯になるとエナメル質が失われて象牙質の部分がむき出しになってしまうため、詰め物や被せ物など、虫歯と同じような治療が必要となってしまいます。