神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。
引き続き、転倒などによるお子様の歯の怪我の対処方法についてお話ししていきたいと思います。
歯が折れてしまった場合、歯のかけらを見つけたら、歯の保存液もしくは牛乳に入れるなどして、乾燥を防いで歯科医院にお持ちください。歯の神経(歯髄)を守るためにできる限り早く歯科医院に受診するのがおすすめです。
くちびるや歯ぐきが切れた場合は、傷口を清潔はガーゼなどで軽く押さえて、止血しておきましょう。腫れを防ぐためにできるだけ早く氷などで30分程度冷やしましょう。土やアスファルトなどは、たとえ粉のような細かい異物でも、傷の中に残ると傷跡になりかねません。その日のうちに歯科医院で十分に洗浄してもらいましょう。同時に歯をぶつけていることがあるので、歯の検査も受けましょう。
歯がグラグラする、噛むと痛い場合は、歯が抜けかけていたり、歯の根っこや、歯を支えるあごの骨が骨折している可能性があります。外れそうな歯を飲み込まないように注意して、できる限り早く受診し、レントゲンなどの検査をうけましょう。怪我をした歯には経過観察を忘れずに受けましょう
怪我をした歯の見えない部分への影響は、時間が経つと出てくる場合もあります。その時何もなかったとしても、数年経って根の先が膿んでしまっているなんてこともあります。ですので、定期的な歯科への受診をお願いいたします。
お子様の歯の怪我の実態はどうかもお話します。
お子様の歯の怪我をすることの多い年齢としては乳歯では1〜3歳、永久歯では7〜9歳が多いです。受傷頻度としては、永久歯では男子のほうが女子の約2倍高くなります。うまく歩けない年齢、そして次に走り回るようになった年齢で多くなっているという感じですね。
当然かもしれませんが、お子様の歯のケガの原因第1位は、「転倒」です。つまり、転んで歯をケガする子が多いです。
お子様の歯の怪我のダメージは、じつは見える部分だけにとどまらないことが多いです。歯ぐきや歯を支えるあごの骨、乳歯をケガした場合は永久歯の芽にダメージが及んでいることもあります。そしてそのダメージは、受傷直後にはわからず、時間がたってわかるものも多いです。ですので、お子様の歯の怪我による見えない部分のダメージや、時間がたってわかるダメージは、かかりつけの歯科医院で診てもらい、その後の経過観察をしっかりして行きましょう。痛みや出血がなくても必ずかかりつけ歯科医院で診てもらいましょう。お子さんが歯をぶつけたとき、血が出なかったり、痛みがすぐに引いたりしても、それは「たいした怪我ではないから安心してよい」ということにはならないんです。ご自身で判断はせずに、必ず歯科医院に相談してくださいね。