神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。
前回に引き続き歯みがきについてのお話です。
歯に付着するプラークはクリーム色で粘り気があります。歯磨きをしなければプラークはさらに増え、歯の表面全体を覆うようになります。表面をネバネバしたプラークで覆われてしまった歯はツヤを失い、また色も黄色を帯びて本来の歯の美しさを失ってしまいます。
実は人の顔の中でも特に清潔感の象徴となるのが口元です。そのため歯にツヤがなく表面が粘ついていたり、黄ばみが強くなったりすると、相手に不潔な印象を与えてしまいます。
またプラーク内の細菌の中には独特なニオイを発生させる菌も多く存在しています。特に気を付けなければならないのは歯周病菌が発生させる硫黄臭です。硫黄臭とは俗にいう「卵が腐ったとき」のニオイであり、人を最も不快にさせるニオイともいわれています。口臭は体調や心理的ストレスなどが要因となる場合もありますが、まず自分でできる口臭対策としては、歯磨きに勝るものはありません。
歯磨きの大切さがわかったところで、次に歯磨きをより効果的におこなうポイントについてご紹介していきましょう。
①歯ブラシはできるだけコンパクトなものを選ぶ
歯の並びは凹凸が多いうえ、小さな隙間ほど細菌が好んで生息しています。そのためブラシ部分が大きく厚みのある歯ブラシでは磨き残しが多くなりがちです。
歯ブラシを選ぶ場合はブラシ部分ができるだけコンパクトなものを選ぶよう心がけましょう。具体的には横幅は1㎝程度、長さは2㎝程度におさまる歯ブラシがお勧めです。
②デンタルフロスや歯間ブラシも使用すること
歯の汚れをしっかり落とすには歯ブラシだけでは不十分です。特に歯と歯の間などのわずかな隙間の汚れは歯ブラシでは落とすことができません。
したがって歯磨きの際は歯ブラシ以外にも、デンタルフロスや歯間ブラシなどの補助清掃器具を使うことをお勧めします。毎回の歯磨きで使用するのが難しければ、せめて1日1回の使用を目標にしてみましょう。
③1日の中でも『就寝前』の歯磨きに重点を置く
歯磨きは1日3回毎食後におこなうことが理想的です。ただ忙しい毎日の中、3回も歯を磨くのは難しいと感じる人も多いでしょう。
歯磨きは磨く回数も大切ですが、磨くタイミングも非常に重要です。特に就寝中は口の中を洗い流す唾液の量が少なくなるため、細菌がもっとも繁殖しやすくなります。したがって1日の中でも特に就寝前の歯磨きは重点的におこなうよう心がけましょう。