「リカルデント」と「キシリトール」について考えてみましょう!

神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。
みなさん、リカルデントとキシリトール、実際どんなものかってご存知ですか?なんとなく、歯に良さそうだとは思うけど、よくは知らないという方も多いのではないでしょうか?例えば、スーパーマーケットやドラッグストアへ行けばたくさん並んでいる、虫歯予防効果をうたったガム。配合成分としては「キシリトール」が有名ですが、もう一つ「リカルデント」もおなじみの成分です。今回は歯を強くするリカルデントを中心に、キシリトールと何が違うのかを紹介したいと思います。

まず、リカルデントは、正式名称をCPP-ACP(カゼインホスホペプチド‐非結晶性リン酸カルシウム複合体)といい、牛乳に含まれるタンパク質の一種であるカゼインに由来する、無味無臭の成分です。
では、リカルデントの効果を知るまえに、まず虫歯のできるメカニズムを確認してみましょう。
人の口の中では、虫歯菌(ミュータンス菌)が口内の糖質を食べて出した酸で歯のエナメル質が溶かされ、歯からリンやカルシウムなどのミネラルが溶け出してしまう「脱灰」と、唾液の作用で脱灰した歯が修復される「再石灰化」が、繰り返されています。このバランスが崩れ、再石灰化が追いつかなくなってしまった状態が虫歯です。

リカルデントには、エナメル質がリン酸カルシウムを取り込みやすくすることで「脱灰」を抑え「再石灰化」を促すとともに、再石灰化した歯の酸に対する抵抗力を高めるという働きがあり歯が溶けるのを防ぎ修復することで虫歯予防に役立っています。

一方、同じく虫歯予防効果がある「キシリトール」ですが、そのしくみはリカルデントとは少し違います。キシリトールは糖アルコールの一種で、白樺の木などを加工して作られる天然素材の甘味料です。ほかの糖と違い、虫歯菌が食べても酸を作ることができず、さらに酸を作ろうとしてエネルギーを消費させることで成長や増殖を抑制することができるため、虫歯菌を減らすのに役立ちます。虫歯菌の数を減らし、原因を取り除くことで虫歯予防をするのがキシリトールの働きです。

虫歯菌を減らすキシリトールと、歯の再石灰化を促し、抵抗力を高めるリカルデント。同じ虫歯予防効果といってもそれぞれに特徴があるので、使い分けることでより大きな効果を得ることも期待できます。例えば、1日のうちで一番口内の細菌数が増える朝には、菌を減らすキシリトールガムがおすすめです。一方、歯に穴が空いてはいないけれど細菌の酸に溶かされてツヤがなくなっている「初期虫歯の歯」があるなら、リカルデント入りのガムで再石灰化を促すことで、自然治癒できる可能性もあります。リカルデント配合の商品は、ガムのほか乳飲料などが販売されています。中にはいっしょにキシリトールを配合している商品もありますので、用途に合わせて使ってみてください。状況に応じてうまく使い分けるのがいいですね!

もっと詳しく聞きたいという方は、ロコクリに是非いらしてくださいね!

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