神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。
またコロナの感染者数が増えてきて心配が続きますね。一層消毒や除菌に気をくばって、手洗いうがいに歯磨きにも力を入れている方も多いかと思います。
たまに、お口のケアに関してモチベーションが高い患者さんから、
『歯磨き粉って何種類も使っていいんですか?』
『◯◯』と『△△』いくつか使ってるんですけど大丈夫ですか?』
と聞かれることがあります。
さまざまな歯磨剤が数多く販売され、何種類も使いわけている患者さんもおられるようですが、効果は発揮されにくくなったりはしないのでしょうか?実際私もいくつか使いわけたり、または使っているものとは別に、メーカーさんからおすすめいただいて試供品で試して良いものがあれば患者さんにご紹介したりとしているので気になってはいました。
単刀直入に言うと、朝・昼・晩の使い分けは問題ないと思われます。しかし一方で、同時使用により効果が半減する成分の組み合わせがあるので注意が必要です。
歯磨き粉=歯磨剤には、基本成分の研磨剤(歯表面の汚れを落とす)や発泡剤(口の中に歯磨剤を拡散させる)に加えて、医薬部外品に属する歯磨剤・洗口剤では、薬用成分などが含まれています。成分によって効果も様々で、う蝕予防はもちろんですが、歯周病の予防、知覚過敏の予防、タバコのヤニの除去など色々あります。
製品化された歯磨剤は安定していますので、朝昼晩と歯磨剤を使い分けることで、効果が拮抗、マイナスに作用することは基本的ではないと思われます。
しかし、使用直後に他の歯磨剤を続けて使用すると、前の歯磨剤の成分などは流れる可能性が高く、滞留するこは難しいため、その成分の効果は十分期待できないことが予想されます。
また、同時に使用すると効果が減弱する成分の組み合わせがあります。
たとえば、洗口液で用いられるクロルヘキシジングルコン酸塩は発泡剤な含まれるラウリル硫酸ナトリウムとの組み合わせで、その抗菌効果ぎ減弱するため、ブラッシング後30分の間隔をとることが示されています。
複数の歯磨剤を併用するという方がいたら、そんなことも踏まえて購入や使用をおすすめします。お口の中の状態に合わせた適した歯磨剤を適切に利用していただきたいです。私はどうなんでろう。。。と気になられる方はまたロコクリで聞いてみてくださいね(^^)