神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。待ち時間の少ない、ほぼ無痛(痛くない)虫歯治療、しっかりとした説明、日曜診療などに取り組んでいます。
コロナウイルスの影響で、海外旅行へ行くこともできず、海外留学や海外赴任もなかなか少なくなっているようですね。ですが、またこんな状況が落ち着いてきたら、そんなことも増えてくることでしょう。逆にこんな今だからこそ、将来に備えて知っていて損はない、渡航前にやっておくべき事のひとつに「歯科検診」があります。今回もっ引き続き、そんな日本の歯科検診を海外渡航前に受診しておいたほうが良いというお話をしていきたいと思います。
前回ご説明した渡航先で起こりうる歯科治療の不安要素以外にも、次のことが挙げられます。
⑤なかなか予約が取れないことも
日本は歯科医師の数が供給過多になっている状態なので、余程のことがなければそれほど待たずに予約を取ることができます。しかし、ヨーロッパなどでは歯科医師の数は日本ほど多くなく、どちらかといえば不足傾向にある国もあります。例えば、フランスでは歯科衛生士の制度がなく、歯科医師が歯石除去や受付業務までもこなすという光景がよく見られます。それゆえに、歯科医師が1日に診れる人数が減り、予約が取りにくい、早くても2ヶ月先になってしまうなんてことも珍しくありません。
⑥歯科医師の説明が理解できない
現地の言葉を理解できたとしても、歯科治療では専門用語を使って説明されることも多く、「一体何をされているのか分からない」ということも頻発します。また、言葉の壁を越えて細かい症状を伝えられるか、意思の疎通を図れるかどうかが不安要素です。
実は日本の歯科治療費はリーズナブルなんです!各国との比較をしていきましょう。
アメリカ
アメリカは、日本のように国民皆保険制度ではないため、それぞれ民間の保険会社に加入する必要があります。しかし、それなりに高額な保険料なので、加入できずにすべて自己負担で支払わなければならないケースもあります。例えば、むし歯が進行して神経を抜く治療となった場合、日本では保険適用で2千円ほどで済むものが、アメリカでは約10万円かかるとされています。一般的に、アメリカの歯科治療費はすべての治療において、日本の3倍〜10倍ほどかかると言われています。
イギリス
イギリスでは、公的保険が使えるNHS歯科病院(National Health Service)とプライベート医院(自費診療)とに分かれています。NHSの方は治療費はリーズナブルですが、予約がなかなか取れず、早くて数ヶ月先という状況のようです。プライベート医院の方は予約は比較的取りやすいですが、治療費が非常に高くむし歯1本を治すのに数万円かかると言われています。
スウェーデン
スウェーデンは、最も福祉が充実している国のひとつとして知られています。スウェーデンの歯科のシステムとして、公的な診療所と民間の診療所があり、20歳未満の場合、公的な診療所で治療を受け、治療費は矯正治療も含めすべて無料です。また20歳以上は治療費が発生しますが、ほとんどは保険で賄われるしくみとなっています。このようなシステムが可能な背景には、国民の税金負担が非常に大きいことが挙げられます。
ドイツ
ドイツには、日本の健康保険と同じような公的保険のシステムがあり、国民の9割がこれに加入しています。公的保険でカバーできる範囲の歯科治療は無料で受けることが可能です。しかし、公的保険が適用される治療の範囲は限られていて、あまり良い治療は受けられないと言われています。民間の保険に入っていれば質のよい治療を受けることができますが、補償の手厚さは保険の負担額によりけりです。