タイトル:子供の定期健診行ってますか?
神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。
最近患者さんとお話していると、「子供を歯医者に連れて行ったことがない」と仰る方が多くてびっくりしています。
「嫌がるから」「怖がるから」なんて心配される方も多いんですが、逆に歯医者で検診を受けたこともない状態で虫歯ができてしまって、初めての歯医者さんでいきなり歯をガリガリ削られるほうが、子供さんは怖がりませんか?(>_<)
子供は、生後6ヶ月から歯が生え始めます。歯が生えてくるとまた一つ子供の成長を実感できますか、同時に虫歯が心配になりますよね。「乳歯だから、虫歯になっても大丈夫なんじゃないの?」なんていう考えではいけません。乳歯も永久歯と同様に大切にしなければなりません。
丁寧な仕上げ磨きが求められます。その中で、このやり方で磨いていいのかな?磨き方を含め歯の状態を知るために虫歯ではないのに、歯科医院を受診していいのかな。と悩んでいる親御さんも少なくないはずです。
乳歯が虫歯になり進行してしまうと、次の悪影響を及ぼすことが挙げられます。
①永久歯が生える位置のガイド役を担っているため、虫歯で乳歯が無くなってしまうと歯並びに悪影響がある
②乳歯が虫歯だらけだと、口の中に虫歯菌が多くなり、生え始めた永久歯も虫歯菌に侵されてしまう
③歯の根っこまで虫歯菌に侵されると、乳歯の下で発育中の永久歯の発育が阻害される
歯は、歯髄の周りを象牙質が覆い、その周りをエナメル質が覆っている構造です。この構造は、乳歯も永久歯も同じです。なぜ乳歯が虫歯になりやすいか説明します。
乳歯のエナメル質と象牙質は、永久歯に比べて酸に溶けやすく、また、厚みも1/2と薄くなっています。そのため、穴が空きやすく、歯髄にも到達しやすいです。
永久歯は、生えて3年未満はエナメル質の結晶構造が未熟であり、酸への抵抗力は弱いです。しかし、食品等に含まれるフッ素に触れる事によって、結晶構造が強化され、酸に対して強くなります。乳歯と永久歯の交換期である小学生の子供は、未熟なエナメル質であり、虫歯になりやすいのです。
定期的に歯科検診に行こう!定期検診を受診するメリット
虫歯予防のために、
①食事頻度の管理
②フッ素配合歯磨き粉を使った仕上げ磨き
③キシリトール配合のガムやフッ素洗口剤の活用
この上記3つが家庭で手軽に出来るものかと思います。
しかし、さらにプラスαとして、歯科医院を定期的に受診しましょう。
それでは、歯科医院を定期的に受診するメリットをご紹介していきます。
仕上げ磨きは、丁寧に行なっていても磨きクセが出るものです。
また、子供は親には、甘えて強気で嫌がったりする事がありますが、歯科衛生士等の第三者の言う事をきく事も多々あります。
たまに第三者に任せる事で普段磨けていない部位の歯垢を落としましょう。
また、歯石は歯ブラシでは除去出来ません。専用の器具で磨き残しや歯石を落とす必要があります。
また歯医者さんに来ることで虫歯を早い段階で発見出来ると、進行止めの薬を塗るだけで削らずに済む事があります。
また、早ければ早いほど削る量も少なく済みます。特に乳歯は、虫歯に侵されやすいので、少し放置するとすぐに歯髄や他の歯にも波及してしまいます。
早く発見する事は大切です。
「定期的に」と言われても、どのくらいの感覚で受診すべきなのか分かりませんよね?
歯科医院を初めて受診するタイミングとしては、ブクブクうがいができる3歳頃をお勧めします。
それからは、何も問題が無いなら6ヶ月に1度のペースでいいでしょう。
子供が暴れる等で、普段の仕上げ磨きが出来ないのであれば、少なくとも1ヶ月に1度通うことをお勧めします。
乳歯にしろ、永久歯にしろ、子供の歯は虫歯になりやすいため、家庭と歯科医院によって虫歯から守ってあげる必要があります。
虫歯のない子も、6ヶ月に1度は歯科医院を受診してプロによるケアを受けることをオススメします。
立派な永久歯に育つように支えていきましょう。