歯周病と生活習慣のお話

神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。
今回は、歯周病と生活習慣との関係についてお話したいと思います。歯周病は様々な研究によって、色々な全身疾患との関係性があることが分かってきました。その最たるものが糖尿病です。歯周病は糖尿病に影響を与え、糖尿病は歯周病に影響を与えるという双方向の関係があることが証明されつつあります。また、他の全身疾患との関係も解明されてきています。
では、何かの疾患に罹患していない健康な人にも関係のある、生活習慣はどのように歯周病と関係しているのでしょうか。「喫煙」と「飲酒」についてお話していこうと思います。
一つ目は「喫煙」です。喫煙が全身に与える影響はこれまでにも指摘されてきました。タバコには4000以上の毒素(一酸化炭素、活性酸素などの発がん性物質、中毒性のあるニコチン)を含み、死因、心疾患、さまざまながん。慢性疾患のリスクファクターであることが多くのエビデンスによって示されています。
慢性歯周炎の40%が喫煙に由来しているという報告もあるほどです。別のある研究では、非喫煙者と比較して喫煙者は2.7倍、過去の喫煙者は2.3倍歯周炎を惹き起こす確率が高く、喫煙による影響は年齢を選ばないという結果もあります。
喫煙は治癒にも悪影響を与えることが分かっています。喫煙者は歯周治療後の骨再生にマイナスに作用することも分かっています。逆に、多くのデータで喫煙停止が歯周病にとって利益があることを示しています。したがって、これから歯周病の治療に本格的に取り組もうとする方で喫煙者の方は特に、禁煙にチャレンジしていただきたいところです。
二つ目は「飲酒」です。歯周病は生活習慣病の一つであり感染性疾患の一つです。感染性疾患におけるアルコールの影響は大きく、免疫システムへの影響が大きいと言われています。そこで、「生活習慣病のリスクを高める量を飲酒している者」とされる項目を見てみると一日あたりの純アルコール摂取量が男性で40g以上、女性で20g以上の者とされています。これは清酒2合(360mL)、ビール2本(500mL)、焼酎(20度、270mL)、ワイン4杯(480mL)に相当します。アルコールと歯周病との関係は喫煙と歯周病との関係ほど関連性は明らかになっていませんが、歯周病による骨の喪失とアルコール摂取量に関係があることを示す研究があります。但し、アルコールはそのものが悪影響を与えるというよりは頻回なアルコール摂取が安定しない口腔衛生につながっているのかもしれません。
いかがでしたか。歯周病は全身疾患だけでなく身近な生活習慣にも関係しています。口は健康の入り口です。タバコもお酒も嗜好品で、生活を豊かにるすひとつの道具かとは思いますが(タバコは個人的にはお勧めできませんが)、節度をもった楽しみ方が大事です。楽しみながらうまく付き合っていくことで、お口の中を健康に保って素敵な人生を送っていきましょう!

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