神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。
みなさん、歯石って何かご存知ですか?歯石ってなんとなく「悪い物」「取らなくてはいけない物」というのは分かっているけど「どんな物なのか、なんで出来てしまうのかはよく分からない」 という方が多いです。
今日は歯石についてお話したいと思います。
実は、歯石自体は悪さをしません! えっじゃあ取らなくてよくないんでしょうか?
実は歯石の機能に問題があるのです。
歯石は唾液中のカルシウムなどが歯垢(プラーク)に沈着して石のようにこびりついたものをいいます。たくさん穴があいており、ざらざらしているので、細菌が住みつき、歯周病、むし歯、口臭のリスクが高まります。
つまり、歯石が悪いというよりは虫歯菌や歯周病菌に対して足場を与えてしまうことが歯石のよくないところなんです。
まず、硬くこびりついている歯石は歯ブラシでは絶対に取れません!
最近では自分で歯石をとるような器具も販売されているようですが、あやまって歯を傷つけてしまったりするとその傷にまた汚れが付きやすくなってしまいます。
歯石は歯科医院で専門のスタッフが専門の器具を使って除去することをオススメします。
歯石を付かなくするというのは大変そうに思われますが、歯石のことを知っていれば意外と簡単です!歯石は歯垢(プラーク)が2、3日で石灰化してできるのです。個人差はありますが、細菌のかたまりである歯垢が2,3日放置されると歯石になっていきます。つまり、歯石が付かなくするには【歯石になる前に除去】が大切!2日に1回は 念入りな歯磨きを行えばいいのです!
特に寝ている間は唾液の分泌が減って細菌が増殖しやすいので 夜の歯磨きを念入りに行うことをオススメします!
歯石が付きやすい場所は決まっています。歯石は唾液のカルシウムイオンやリン酸イオンと反応してできるので唾液の出口がある「上顎の奥歯の外側」、「下顎の前歯の内側」につきやすいです。
また、歯と歯のすき間は歯ブラシの毛先が届かず汚れが落ちにくいので歯石もできやすいです!しっかりとフロスや歯間ブラシでケアしましょう!
よし、じゃあ今日から1日1回はしっかり歯磨きをしよう!と頑張っても 初めから100%上手に歯磨きできる人はいません。
①まずは、歯石を全部取ってもらう
②歯磨きを頑張る
③定期健診で自分が取りきれなかったところをお掃除してもらう
④残っていたところを次回の定期健診までに意識的に磨くようにする
というように、歯科医院でチェックをしてもらいながら歯磨きのスキルをアップしていくことが大事です!
歯石はずっと放置していると歯ぐきの下の方まで出来てしまいます。
これは歯肉縁下歯石と呼ばれ、血液成分等も取り込みながら作られるので黒っぽい色をしています。
縁下歯石は特に歯周病菌が住み着きやすく、増殖して毒素をだし、歯ぐきが腫れたり、骨を溶かして歯がグラグラしてしまう!なんて恐ろしいことにもなります。
歯石はなるべく出来てしまったら早めに除去することが大切ですね!