こんにちは!
岡本歯科ロコクリニック院長の池澤です(^ ^)
前回に引き続き、今回も岡本歯科ロコクリニックが訪問歯科に力を入れる理由について書きたいと思います。
今回は、僕が勤務医時代に実際に経験したことについて書きます!
それが僕自身、訪問歯科(往診)に本気で取り組もう!
と思ったキッカケなのです!
あれは4年ほど前のことだったと思います。
在宅(自宅に訪問する往診)の患者さんで、
『上の前歯がグラグラする』
という悩みを持たれているおじいさんでした。
ご自宅に伺って、よく話を聞いてみると、
・奥歯はいいんだけど、前歯がグラグラで物が噛みきれない
・前歯が動くから、話しにくい
というお悩みがあり、
さらに詳しく聞いてみると、
『無線が趣味なんです』
とのことで、相手に自分の話を聞き取ってもらいにくくなってしまい、趣味も楽しめなくなってしまったとも話してくれました。
さぁ、どうしたものかと思いました。
抜歯もできない身体の状態でしたので、
抜かずになんとかならないかな?
と考え、抜歯をせずに入れ歯を作る提案をしました。
幸い、奥歯がしっかりしていたので、入れ歯を作れば安定することはわかっていました。
最初は痛みなどもありましたが、慣れてくると会話もできるようになり、
『無線もできるようになってきた!』
という声を頂けるようになりました。
好きな食べ物も食べれるようになり、ご家族もすごく喜んでくれていました。
そして、一旦往診も落ち着いて、
『また何かあれば言ってくださいね!』
と言っていた数ヶ月後に、ご家族が
『少し前に、ガンが悪化して亡くなりました。』
と医院にまで来てくださいました。
そして、そのときに
『先生のお陰で、本当に幸せな最期を迎えることが出来ました。本当にありがとうございました。』
という言葉を聞かせてもらったことが、僕の一番の想い出となっています。
僕がしたことは、入れ歯を作ったことだけです。
でも、これだけのことで、その患者さんやご家族はとても幸せな時間を過ごせたのです。
これが僕が本気でやろうと思ったキッカケなのです。
僕たちは、医者ではありません。
全身は治すことは出来ない。
『死』を遠ざけることは直接は出来ません
でも、
『生(生きてる時間)』を輝かせることは出来る!
と思いました(^ ^)
それがキッカケで、少しでもご本人とご家族にとって、幸せな時間を過ごしてもらえるように、自分達にできることを精一杯していきたいと思っています!
何か気になることがある方、
神戸で歯医者に行けなくて困ってる方、
いつでもご連絡ください!
お待ちしています。