神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。
腰痛に悩まれている方の数は、日本において10人に1人!つまり1000万人を超えると言われています。そして、その腰痛の原因は様々であると言われています。その中でも今回、噛みあわせが腰痛に及ぼす影響とその改善方法についてお話ししたいと思います。
咬み合わせや、歯並び、「気にはなるけど、まあ日常生活には問題ないから」といって放置している方は多いのではないでしょうか?しかし慢性的に腰痛や痛みを抱える方の中には、この咬み合わせの問題が潜んでる可能性があります。咬みあわせの悪さが、腰痛、身体の痛みに、なぜ関係するのか説明します。
噛みあわせが原因の腰痛は、咬み合わせの悪さによって姿勢が悪くなり猫背になることが、一番の原因です。
人間の身体は背骨という一本の棒の上に、頭という重りが乗っている状態です。顎の噛み合わせが悪いだけでも、身体全体のバランスは狂ってきます。ダルマ落しを想像してもらえばわかりやすいと思います。まっすぐ積み木が積まれていれば、いくらでも積めますが、少しずれればバランスを取るため別に支えを設ける必要があります。この支えが身体でいうと筋肉であり、あちこちの筋肉に過度な力がかかることで、猫背になってしまいます。
猫背の人って首が前に出ていませんか?首の後ろが窮屈そうな方をよく見ます。そのため、猫背になると首と頭をつなぐ関節の動きが悪くなり、首の後ろの筋肉が硬くなります。硬くなると動きが悪くなり、それに伴って口を開けにくくなります。なぜかというと、口を開ける際、首と頭をつなぐ関節も可動しています。その動きが悪くなると一気に口が開かなくなってしまします。そして、筋肉は使わな過ぎても硬くなりますので、顎、首周りの筋肉が緊張してさらに咬み合わせが悪化、姿勢もより猫背になってしまいます
それは腰痛をはじめ、肩こり、顎関節症、耳鳴り、などを引き起こすといわれています。
なぜ猫背が全身の症状を起こすのでしょうか。
猫背は、全身の筋肉の緊張を高めて、さらに自律神経の働きを乱します。この状態は顎、首周囲の筋肉をより硬くして、咬み合わせを悪化させるという悪循環に陥ります。特に咀嚼筋(噛む筋肉ですね)の一部の筋肉の緊張は、全身に激しい痛みを引き起こす線維筋痛症という難病の原因筋とも言われております。ですので、顎、首周囲の筋肉を柔らかくすることができれば、猫背、姿勢改善、そして腰痛改善につながるといえるでしょう。
では、どのようにして顎、首周りの筋肉を緩めることができるのでしょうか。顎、首周りの筋肉を緩めるには顎、首周囲の筋肉を緩めるには筋膜リリースという方法が有効です。
最近では、普段スポーツを行なっている方などは筋膜リリースという言葉を耳にしたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。まず筋膜とは筋肉を包む薄い膜のことを言います。この筋膜が硬くなることによりコリや痛みを生んだり、柔軟性を失うことになります。この筋膜の緊張が顎や首の周囲の筋肉で起きると猫背につながっていきます。この硬くなり緊張した筋膜を緩め引き剥がすようにリリースしていくことを筋膜リリースと呼んでいます。この筋膜リリースを顎や首の周囲の筋肉に行うことにより、猫背や姿勢改善につながっていきます。通常筋膜リリースは手技によって行いますが、、翼突筋などの顎周りの筋肉は顔や顎の組織の深い部分にあります、そのため手では対処しにくい場所でもあります。口の中の筋肉に対しては、生理食塩水などを筋肉に注射することにより筋膜をリリースする方法を歯科では行っています。猫背、姿勢、そして腰痛に悩んでいる方は、一度かかりつけの歯科医院に相談してみるのもいいでしょう。
今現在、咬み合わせで治療などを受けて、それでも改善が見られなし方は姿勢、特に猫背を慢性的な腰痛、肩こりでお困りの方は咬み合わせを見直すことが、必要と言えるでしょう。人間の身体は一か所バランスが乱れると、それは全身に波及します。咬み合わせと身体の痛みは、密接に影響しています。皆様も身体をもう一度見直してみませんか?