神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。待ち時間の少ない、ほぼ無痛(痛くない)虫歯治療、しっかりとした説明、日曜診療などに取り組んでいます。
すきっ歯は、海外では羨ましがられるチャームポイントになることもあるそうですが、本人にとってはコンプレックスになってしまうこともあります。すきっ歯を治したいけれども、大人になってから矯正治療をするのはちょっと…と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。実はすきっ歯の治療法にはいくつかあり、ケースによっては1日で終わらせることもできます。すきっ歯の治療法、それぞれの特徴などについて今回はお話したいと思います。まず、すきっ歯は治さないといけないのかについて。
前歯がすきっ歯になっているケースでは、治さないと歯が悪くなる、というようなことはほとんどありません。見た目がコンプレックスになっているようであれば治療することもできますし、そうでなければ治療をしなくても問題ありません。現にフランスではすきっ歯は「幸福の歯」と呼ばれているため、治す人はほとんどいません。
では、すきっ歯の治療法はどんなものがあるのでしょうか。
① ダイレクトボンディング法
歯を削ることなく治療ができます。歯の隙間の部分に歯の色に近いコンポジットレジンと呼ばれる歯科用プラスチックを盛り、形を整えます。治療を行う歯科医師のテクニックによって仕上がりに差が出ることもあります。また、プラスチックのため、年月が経つと境目や材料そのものが変色してきます。一回の治療で終了することが可能です。ただしこの方法は、隙間が大きすぎる場合にはバランスが悪くなったり、強度がうまく保てないためにできないこともあります。
② クラウンをかぶせる方法
歯を全周削って、上に被せ物をして隙間をなくします。前歯の真ん中がすきっ歯の場合は両脇の歯2本ともかぶせる必要があります。保険の材質(プラスチック)と自費の材質(セラミック)が選べます。健康な歯を多く削らなければならないため、慎重に行うことをおすすめします。
③ラミネートベニア法
歯の表層だけ薄く削り、付け爪のような薄い人工歯を歯の表面に貼り付けます。硬いものを噛むと欠けてしまうことがあります。咬み合わせによっては向かない場合もあります。
④歯列矯正
矯正装置をつけて歯の位置を動かします。他の方法に比べて治療期間がかかります。(数ヶ月〜2、3年)通常、一箇所だけでなく全体的に歯を動かすことが多いです。
保険と自費では仕上がりに違いがあるのでしょうか?
いくつかご紹介したように、いくつか方法がありますが、お手軽に試すことができるのは、歯を削らずにできるダイレクトボンディング法でしょう。ただ、保険であれ、自費であれ、材料自体が永久的に持つものではないので、ある程度変色したら詰め替えが必要になります。もしくはある程度期間が経つと取れてしまうこともあります。
削ってかぶせる方法は慎重に行った方が良いでしょう。健康な歯を削るのは極力控えた方が良いからです。保険のものは表面がプラスチック、自費はセラミックになりますが、この両者は年数が経つとその差がはっきりしてきます。セラミックはほぼ永久的に色が変わりませんが、プラスチックは2、3年で変色が目立つようになります。
ご自身の歯を削らずに治したい方には矯正治療がおすすめです。ただし、期間、費用ともに負担は一番大きくなります。
チャームポイントにもコンプレックスにもなり得るすきっ歯。それぞれのお口の状態で治療の選択肢は変わってきます。気になる方は、優先事項が何か、どのようにしていきたいかをよく相談して決めることが大事なことです。みなさん、ロコクリまでお気軽にご相談くださいね。