神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。待ち時間の少ない、ほぼ無痛(痛くない)虫歯治療、しっかりとした説明、日曜診療などに取り組んでいます。
みなさんは「口腔機能低下症」という言葉を聞いたことがありますか?まだあまりなじみがないかもしれません。
でも、「この頃ちょっと食べ物が飲み込みにくくなった」「口の中が乾きやすくなった」といったようなことは、思い当たる節はありませんか?
そうした症状が、まさに「口腔機能低下症」に含まれるもの。とっても身近ながら、今一つよくわからない口腔機能低下症について、お話したいと思います。
そもそも口腔機能低下症というのは、いったいどんなものなのでしょうか?どんな症状が出るのでしょうか?
実は、一口に「口腔機能低下症」といっても、さまざまな症状があります。例えば・・・
以前と比べて、「食べ物が噛みづらい」「食べ物が口に残ってしまうようになってきた」「食事の時、むせやすくなった」「薬を飲みにくくなってきた」「口の中が乾く」「滑舌が悪くなってきた」「硬いものが食べにくい」「食事の時間が長くなってきた」といった症状が、口腔機能低下症の代表例です。
案外身近で、よくある症状のようにも感じられることでしょう。
こうした症状からわかるとおり、「口腔機能低下症」とは、口の中のさまざまな機能が低くなってきている症状の病気のことです。そう、口腔機能低下症は私たち誰もがかかりやすく、注意が必要なものなのです。
また、口腔機能低下症は、なにか具体的な症状のことのみを指すものではありません。上にあげた症状はともするとバラバラなものに見えますが、全体的にみて口の中の機能が下がってしまっている状態にあることをトータルにとらえ、それらをまとめて「口腔機能低下症」と言うのです。言葉のイメージで言うと、生活習慣病、と呼ぶ感じに近いかもしれません。
実は口腔機能低下症、2018年からこの病名がつけられ、歯科医院で保険での請求が可能になりました。こうした名前で認識されるようになったのは、歯科の世界でもかなり新しいものなのです。
そのため、まだ知られざる新たな病気のように感じられるかもしれませんが、そうではなく、広く多くの方に生じている口の中の機能低下をトータルに病気として捉えるようになったものだとご理解ください。