神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。
お子様の舌足らずな話し方や発音が気になっている親御さんも少なくないのではないでしょうか。また、小さい頃からご自身の滑舌の悪さ、例えばサ行がはっきりと発音できないなどにお悩みの方や、私生活ではさほど滑舌の悪さを気にしていなかったのに、仕事で話すときに支障が出たり他人に指摘されたりして不具合を感じるようになった方もいるのではないでしょうか。
発音の悪さや滑舌の悪さにはいくつかの理由が考えられますが、もしかしたら「舌」に原因があり、発音や滑舌が悪くなっているのかもしれません。発音に影響を与える「舌」のトラブルと治療法について説明してまいります。
滑舌が悪い
長い時間話すと舌が疲れたように感じる
速く話そうとすると舌がもつれる
無意識に舌足らずな話し方になってしまう
あっかんべーができない
話していると人によく聞き返される
サ行が発音しにくい
など、日常生活において困ってしまう面が多数ある方は、一度、舌の状態を歯科医院で診てもらうことをおすすめします。舌の裏側にある舌小帯(ぜつしょうたい)に滑舌の悪さや発音の悪さの原因がある場合は、トレーニングや手術によって改善できる可能性があります。
舌の先端を上あごにくっつけるように持ち上げてみてください。舌の裏側にヒダが見えませんか?このヒダの部分が舌小帯です。舌小帯には適度な長さや適切な位置がありますが、人によっては生まれつき舌小帯が短いことや、適切な位置よりも前側に付いていることがあります。
舌小帯が生まれつき短かったり、舌の先端に近いところについていたりすると、舌を動かしにくい、発音がしにくいというような不具合が出てきます。このような状態を舌小帯短縮症といいます。
【軽度】だと、
舌小帯が細いヒモのように見える
舌先を上あご、口の横につけられる
「らりるれろ」が発音しにくい
ラ行の発音以外は、日常生活にほとんど支障がない
などの症状が見られます。
【中等度】だと
舌小帯がしっかりした白いヒモ状、またはヒダや膜のように見える
舌を前に出したときに舌先がハート型にくびれる
舌先を上あごや口の横につけられない
舌で唇をなめることができない
「ラ行」を発音しようとすると「ダ行」に聞こえることがある
速く話そうとすると舌がもつれる
【重度】だと
舌を前に出そうとしても下唇ぎりぎりくらいまでしか出せない
舌を上にあげることができない
発音しにくい
食事がしにくい
といった症状が見られます。