タイトル:L8020ってなに?
神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。
今日は「L8020乳酸菌」についてより詳しくご説明しようかと思います(^ ^)
人のお口の中には700~800種類の微生物が生息しており、その数は腸内以上といわれて、口腔内微生物叢またはオーラルフローラ(お口の中のお花畑)と呼ばれているそうです。
腸内フローラという言葉は最近SNSなどでもよく見かける言葉なので、ダイエットをしている方などは聞いたことがあると思います。
お口の中に存在するオーラルフローラには、腸内フローラと同様に、善玉菌と悪玉菌が存在しています。
悪玉菌としては、むし歯の原因菌であるミュータンスレンサ球菌や歯周病菌などが代表的で、さまざまなお口の病気や全身への感染などを引き起こすことが知られています。
この他に健康なヒトには無害な日和見感染菌であるカンジダやヒトと共生することができる善玉菌などでオーラルフローラは構成されています。
善玉菌やそれを含む食品、サプリメントをプロバイオティクスというのですが、このプロバイオティクスをオーラルフローラに適用することで、むし歯や歯周病のリスクを抑えようとする考え方があります。
広島大学の二川浩樹教授は、むし歯になったことのない健康な子ども13人の唾液を採取して、その中からミュータンスレンサ球菌や歯周病菌、カンジダ菌に対して最も強い抑制効果を示した乳酸菌を発見されました。
正式名称は「ラクトバチルスラムノーザスKO3株」ですが満80歳で自分の歯を20本以上保ってほしいという思いを込めて、L8020乳酸菌と名付けられたそうです。
広島大学と四国乳業が共同開発したヨーグルトにはこのL8020乳酸菌が含まれていて、そのヨーグルトによる試験では、お口の中のミュータンスレンサ球菌を80%以上、そして4種類の歯周病菌を40~90%減少させるたという結果もあるそうです。
L8020乳酸菌はミュータンスレンサ球菌や歯周病菌、カンジダ菌に対して非常に高い抗菌性があるといわれていて、むし歯・歯周病のリスクの軽減とともに、歯周病による全身疾患の増悪の抑制という効果も期待されています。
L8020乳酸菌をいちばん効果的に摂取できるのはヨーグルトだそうなんですが、タブレットやチョコレートなどの食品もあったり、歯磨き剤やマウスウォッシュなども販売されているので、生活シーンによって使い分けることをオススメされています。
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