ペットも歯周病?! ①

神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。待ち時間の少ない、ほぼ無痛(痛くない)虫歯治療、しっかりとした説明、日曜診療などに取り組んでいます。
みなさん、実はペットも歯周病に罹るということをご存知でしょうか?
昔と比べ、ペットは家族同然の大切な存在となり、ペットショップだけでなく、様々なお店にペット用品が並ぶようになりました。
その中の1つに、歯ブラシをはじめとしたお口のケアを目的とする用品も増えています。お口の病気は様々ありますが、犬や猫などは基本、お口の環境的にむし歯にはなりません。これらのケア用品は主に歯周病の予防を目的としています。
歯周病は歯垢(プラーク)という細菌の塊が、歯を支える周りの組織を破壊する病気です。3歳以上の犬の約80%以上が、歯周病を始めとした何らかのお口の病気を発症している、と言われています。歯周病は重度になると痛みや腫れを繰り返し、やがて抜けてしまう恐ろしい病気ですが、ペットたちは歯の痛みや違和感を自分で訴えることができません。ため重症化し、ひどい時には下顎の骨折等にも繋がります。更には歯周病菌が血液中に入り込むことで、心臓病等の命に関わる病気を引き起こすこともあるのです。
今回は犬の歯周病についてもう少しお話しましょう。
大人のワンちゃんのほとんどが罹患していると言われている歯周病。口の中の問題だけにとどまらず、鼻炎や他の呼吸器感染症、心臓病、腎臓病などの原因としても予防・治療が重要な病気です。
歯周病とは、歯垢中の細菌が原因となり歯肉が腫れたり(歯肉炎)、歯を支えている歯周組織が破壊されてしまう(歯周炎)病気です。
歯周病が進行すると歯槽骨(歯を支えている顎の骨)がどんどん溶けてしまい、最終的には歯が抜け落ちたり、ひどい時には下顎が骨折してしまうこともあります。また、炎症部位の粘膜では血管に細菌が入り込み、心臓病や腎臓病の引き金になることもあります。
多くの場合、歯石による汚れや口臭、歯肉の腫れなどで歯周病を疑います。ひどくなると歯の動揺がみられたり、鼻炎、根尖膿瘍、下顎骨の骨折などを起こすこともあります。この中で鼻炎と根尖膿瘍はとても多いので以下に説明します。
●鼻炎・・ワンちゃんの歯根はとても大きくしっかりとしており、特に犬歯の歯根は鼻腔のすぐ横にまで達しています。そのため犬歯の歯周病が重度になると炎症が鼻腔にまで影響し鼻炎の原因となります。一般的な治療に反応しない慢性鼻炎や鼻出血などは歯周病が原因となっていることがあります。

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