神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。待ち時間の少ない、ほぼ無痛(痛くない)虫歯治療、しっかりとした説明、日曜診療などに取り組んでいます。
みなさん、のどが渇いたからと冷たい炭酸飲料やスポーツドリンクを、長い時間かけてちびちび飲んではいませんか?でもその飲み方、気を付けないと酸蝕歯(さんしょくし)になってしまうかもしれません!
まず、酸蝕歯とはなんでしょうか?
酸蝕歯とは、食べ物や飲み物に含まれる酸によって歯のエナメル質が溶けてしまった歯です。人間は口にする食べ物に含まれる酸や、虫歯菌が作り出す酸によってお口の中が酸性に傾きます。ややアルカリ性の唾液はその酸を洗い流し、お口の中を中性にもどして中和し、健康な状態を維持する役割があります。
しかし、酸性の強い食べ物や飲み物に長時間触れ続けていると、唾液による洗浄と中和のサイクルが間に合わず、酸により歯のエナメル質が溶けてしまいます。
歯が溶けると、熱い物や冷たい物がしみたりします。やがて歯の艶が消失し、擦り減ったり、薄くなったり、穴があいたり、象牙質が露出してまだらに見えたりします。虫歯との違いは、細菌が関与していないということです。
歯のエナメル質が溶け出す目安は、口内の「pH」が5.5前後です。pHというのは、酸性・中性・アルカリ性の度合いを表す単位で、中性を示すpH7を中心に数字が大きいほど強いアルカリ性、数字が小さいほど強い酸性であることを表しています。
味が酸っぱい=酸性ではありません。お子さんが大好きな100%のフルーツジュースやコーラは酸性が強いので気付かない内に歯のエナメル質が溶けているかもしれません。飲み方には注意が必要です。
では、酸蝕歯予防法はどうすればいいのでしょうか?
お口の中が酸性に傾く時間を短くするため、ジュースやスポーツドリンクのちびちび飲みをやめましょう。また、酸性の飲食物を口にしたら、その後すぐに水やお茶を飲んだり、うがいをしましょう。ただし、食べた直後にゴシゴシ歯を磨いてしまうと、歯を傷つけてしまいます。酸性の強い物を食べた時は、食後30分ほど経ってから歯磨きをしましょう。また、リカルデントガム(キャドバリー)、ポスカムガム(グリコ)などは、カルシウムが再石灰化しやすい形で含まれており、歯にカルシウムを供給することができるので食後に噛むと効果的です。また、寝ている間は唾液が少なくなるので、就寝前のお酒は控えましょう。
酸蝕歯はゆっくり時間をかけて進行するため、定期的に歯科検診を受け予防することが大切です。気になる症状がある方はロコクリにお気軽にご相談くださいね。