神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。
みなさんに、歯の隙間に食べカスが詰まったら、ぜひ使って頂きたいのが歯間ブラシです。
しかし、外出先で歯間ブラシを使うのはちょっと困難です。
その場ですぐ使える爪楊枝で歯の間に詰まった食べカスを素早く取るのも一つの手ですが、歯磨きをする際にはぜひ、歯間ブラシの使用をお勧めします。
今回は歯間ブラシについてのお話を進めて行きたいと思います。
まず、歯間ブラシとはなんでしょうか。
歯間ブラシは歯茎が下がって(主に歯周病が原因)歯の間が空いた場合に使用します。
歯と歯の間の隙間の歯垢を落とすために使いますが、糸ようじと違う点は、歯と歯が重なっている部分(コンタクトと言います)には使えないという事です。
歯茎がさほど下がっていない人は、歯間ブラシを使用することによって歯茎を傷つけたり、逆に歯茎を下げてしまう原因になってしますので糸ようじがお勧めです。
続いて、歯間ブラシの選び方です。
歯間ブラシも様々なものが販売されています。
まずはサイズの選び方です。メーカーによって、サイズ表示が違う場合があるので注意してください。
目安は、歯間ブラシを挿入してみて、軽く歯茎が押されるように感じるくらいです。
歯間ブラシがスカスカしてしまうものは小さすぎますし、真ん中の針金が歯に当たるようであれば大きすぎます。
歯の隙間は均一ではないので、通す場所によって、サイズの違うものを使い分けすることをお勧めしますが、それが大変な場合は、その中で小さいサイズを選んで下さい。
その際は少しコツが必要です。
その事については、後に、お話させて頂きます。もちろん、歯医者に来ていただくと、使用サイズの提案もさせて頂きますので、ぜひご相談ください。
そして、歯間ブラシの形についてです。先はブラシがついた物の方が歯垢をよく取り除いてくれるのでお勧めします。
歯間ブラシの柄については、ストレートタイプのものや元々曲がっているものがあります。元々曲がっているタイプの物は見えにくい奥歯にも使用しやすい形になっています。
歯間ブラシの効果はどんなものでしょうか。
歯ブラシだけで口の中を隅々まできれいにするのは至難の業で、糸ようじか歯間ブラシの使用をお勧めします。
歯周病は成人の8割が罹患していると言われている、病気です。特に30代以降は歯周病によって、歯茎が下がってきやすいと言われています。
そうなると歯の間に歯垢が溜まりやすくなってきます。
もちろん、歯垢を放っておくと、石灰化が進んで、歯石となり、歯周病が進行しやすい環境になってしまいます。
その他に怖いのは、歯の根の部分の虫歯になってしまう事です。歯茎が下がってしまうと、歯の根っこが見えてきます。その部分は実は虫歯にとてもなりやすいのです。
上の部分の3倍、虫歯になりやすいとも言われています。そしてこのむし歯は徐々に進行するので痛みが出にくく、気づきにくいので、知らない間に進行していることがよくありますので注意してください。
歯間ブラシはそういった、歯の間や根っこ部分の歯垢を落とし、虫歯予防や歯周病予防もしてくれるのです。