神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。待ち時間の少ない、ほぼ無痛(痛くない)虫歯治療、しっかりとした説明、日曜診療などに取り組んでいます。
みなさん、「睡眠と歯科には深い関係がある」と言われてもなかなかピンとこないのではないでしょうか?
そこで今回は、睡眠と歯科とのかかわりについてお話をしたいと思います。
まず、「歯周病と睡眠不足」についてお話ししましょう。
歯周病はとても代表的な歯科の病気です。歯と歯肉の間がきれいになっていないと、そこにたまった細菌が悪さをして歯肉に炎症を起こしてしまいます。進行すると歯肉がどんどん下がってしまい、歯の土台となっている骨が溶け出して、最後は歯を抜かなくてはならなくなります。
でも、歯周病と睡眠不足はいったいどう関係するのでしょう?
実は歯周病は、糖尿病との関係が深い病気です。糖尿病になると歯周病の進行が早くなり、また歯周病になると糖尿病の血糖コントロールが悪くなっていくことが知られています。
そして糖尿病は、睡眠とも深いかかわりがあるのです。睡眠時間が短くなると、食欲を抑えるホルモン(レプチン)が減少、いっぽうで食欲を増やすホルモン(グレリン)が増加し、食事の量が増えていきます。そうすると体重も増え、血糖コントロールも悪化してしまいます。また、短時間の睡眠では、インスリンの働きを抑えるホルモンなどが増えるために、インスリンの効きが悪くなり、血糖値が上昇してしまいます。
このように睡眠不足になると、血糖のコントロールが悪くなり、糖尿病のリスクが高まります。そのため、糖尿病と関係の深い歯周病までもが、悪化してしまうことが考えられるのです。
ですので、歯周病の治療には、口の中の清掃だけでなく、睡眠をきちんと取ることが大事になります。自分にあった睡眠時間を確保し、また起床直後に太陽光を浴びることで体内時計をリセットするなど、睡眠の量と質どちらにも気をつけて生活していただければ、より良い結果が得られると思います。
もう一つ、「睡眠時無呼吸症候群と歯科」の関係についてもお話ししましょう。
最近は「睡眠時無呼吸症候群」という名前を耳にすることも多くなってきたのではないでしょうか。
睡眠時無呼吸症候群とは、読んで字のごとく、睡眠中に一時的に呼吸が止まってしまう病気です。そうすると睡眠の質が悪くなったり睡眠時間が不足してしまいます。
また、睡眠時間が短くなると、糖尿病ばかりでなく、肥満、高血圧や心臓病など他の生活習慣病をも招くことが、最近の研究で明らかにされてきています。