神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。
今回は、歯が抜けたまま放置すると起こる悪影響の続きをお話したいと思います。
身体への悪影響についてもお話したいと思います。
歯を抜けたままにする悪影響は、口だけの問題に留まりません。
長期的にみると、身体全体にも以下のような悪影響を及ぼすのです。いくつかご説明します。
①食べられる食材が減っていく
今、あなたは毎日好きなものを好きなだけ食べられているかもしれません。しかし、実は食べられる食材というのは歯の本数で決まっています。つまり、歯が抜けたのを放置して歯全体の崩壊スピードを早めてしまうと、食べられるものがどんどん減っていってしまうのです。噛めないことによる食の楽しみの激減、胃腸への負担、栄養の偏りは、想像以上です。
健康的に年を重ねていくためにも、抜けた歯は速やかに治療しましょう!
②おしゃべりしにくくなる
おじいちゃんやおばあちゃんに対して、「モゴモゴしてて、何を言っているのかわからない」というイメージはありませんか?
実はそれも、歯がないスペースから息がもれる影響で、発音がしにくくなっていることが関係しています。
つまり、歯がない状態でいると、それだけで相手に話が伝わりにくくなってしまうのです。
③口臭が発生する
歯が抜けたスペースは、ぽっかりと穴があいています。
そして、そこが塞がれていなければ、当然食べカスが溜まっていきます。歯磨きやうがいだけでは、溜まった食べカスを完全には除去できません。結果的に、溜まった食べカスから異臭が発生して、口臭もきつくなってしまうのです。
さらにはそこが感染源になり、他の歯の歯周病や虫歯を悪化させるリスクも高まります。
④認知症のリスクが上がる
日本歯科医師会の「いい歯は毎日を元気に」プロジェクトによれば、歯を失い噛む力が弱まると、認知症の発症リスクは最大1.9倍も増えるそうです。
ただし、これはあくまでも、歯を失ったままなんの治療もせず放置した場合の数値になります。歯を失った人でも、ちゃんと治療をして入れ歯などで噛む力を補っていれば、認知症のリスクが上がることはほとんどありません。
あとは、見た目への悪影響ももちろんありますね。
「奥歯なら抜けたままでも、気づかれないよね!」とお考えの方もいるかもしれません。たしかに奥歯数本であれば、大きく口を開けない限り、歯がないことはまわりに気づかれないかもしれません。しかし、歯が抜けてから放置している期間が長くなると、歯ぐきの位置が下がったり、老け顔に見られたりしてしまいます。
歯が抜けると、同時に歯ぐきも下がっていきます。
もう少し正確にお伝えすると、歯ぐきの中にある歯を支えている骨が役割を終えて機能しなくなり、徐々にやせ細ってしまうのです。そうなってしまうと、歯を補う治療がどんどん複雑化していきます。結果的に、美しい口元を維持するのも難しくなってしまうのです。
歯が抜けたのを放置して骨が溶けてしまう影響は、歯ぐきだけに留まりません。顔の輪郭にも影響が出るので、頬がこけたり、顎がたるんだり、口元にシワが増える
など、時間の経過とともに老け顔に近づく症状が現れはじめます。
それ以外にも、金銭的な悪影響もあるかと思います。
歯が抜けたのを1本でも放置していると、かみ合わせや歯並び、健康な歯、身体全体、身た目に悪影響を及ぼします。
つまり、治療箇所がどんどん広がって余計な医療費がかさんでいくのです。
抜けた歯を放置するのは、金銭的にも百害あって一利なし。これは、間違いありません!
みなさん、歯が抜けたら放置せずに、まずはロコクリにすぐご相談くださいね!