歯がなくなったらどうなる?②

神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。
今回も引き続き虫歯や歯周病、過剰な咬み合わせの力などで歯を抜かざるを得なくなってしまったときの対応についてお話したいと思います。
治療方法とメリット、デメリットについてもお話します。
歯を失ってそのまま放置することの危険性は理解していただいたと思います。ではどのような治療方法があるのでしょうか?今度はその方法についてメリット、デメリットとともにお伝えします。
ブリッジ
まずはブリッジという治療方法です。これは失った歯の手前の歯と奥の歯を全体的に削り、抜いた部位は橋渡しのようにしてつなげた被せ物を装着することで咬み合わせを回復する方法です。
メリット
・本来の歯と近い感覚で噛める
・違和感が少ない(異物感や発音など)
・治療期間が比較的短く済む(約1~2か月)
・保険適用である
デメリット
・両隣の歯を大きく削らなければならない
・失った歯の分の咬み合わせの負担が両隣の歯にかかる(両隣の歯の寿命が短くなる)
・ブリッジ下の手入れが難しく、しっかり行わないと虫歯、歯周病になってしまう
・適応が難しいケースがある(一番奥の歯を失ったときなど)
義歯(部分入れ歯)
次に義歯(部分入れ歯)という方法です。残っている歯に金属製のバネをかけ、人工の歯のついた床を装着し、咬み合わせを回復する方法です。もしバネをかける歯がない場合は総義歯となりますが、ここでは残っている歯があると仮定して、部分入れ歯の説明をさせていただきます。
メリット
・どんなパターンにも対応しやすい
・治療期間が比較的に短く済む(約1~2か月)
・ブリッジと比較してほとんど歯を削らなくて済む
・取り外し可能なため清掃が容易である
・保険適用である
デメリット
・場所によってはバネが目立ってしまう
・咬む力は健康な歯の半分以下の力しか発揮できない(硬いものが噛みづらい)
・違和感が大きく、調整が必要になることも多い
・バネのかかる歯への負担が大きい(歯の寿命が短くなる)
・日々の着脱がやや面倒に感じることがある
インプラント
最後にインプラントという治療になります。これは外科的に歯を失った部位の顎骨に人工の歯根(チタン製でネジのような形)をいれて、骨との結合を待ち、その上に人工の歯を被せて咬み合わせを回復する治療になります。
メリット
・隣の歯を削らずにすむ
・咬み合わせたときの力の負担はインプラント自体にかかる(他の歯への負担がない)
・本来の歯とほぼ変わらない噛みやすさが得られる
・違和感が少ない
・見た目が綺麗である
デメリット
・自費診療のため比較的に高額になる
・外科的な治療(インプラント体を顎骨に埋める治療)が必要になる
・場合によっては適応が難しいこともある(重度の歯周病や全身疾患など)
・治療期間は比較的に長くなる(約4~6か月。人工の骨を足さなければいけないときなどはさらに長くなることもある)
・自身での取り外しはできないため普段のケアや歯科医院でのメインテナンスが重要(インプラントは虫歯にはならないが歯周病にはなることがあるため)
・後々隣の歯を抜歯することになってしまった場合などにまたインプラント治療が必要になることが多い(ブリッジ、義歯との応用が利きづらい)
いかがでしょうか?参考になりましたでしょうか?もちろん人それぞれ口の中の環境は違うのでまずはかかりつけの歯医者で先生にアドバイスをもらって、その上で判断されるのがよいかと思います。適切な治療を施せば、本来の歯と大きく変わらない噛み心地が得られます。しかしあくまで人工物だということを理解し、維持していくために少なくとも半年に一度は必ず定期検診に通いましょう。

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