乳酸菌のお話②

神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。
今回も引き続き、乳酸菌のお話をしたいと思います。
お口の中で活躍が期待される乳酸菌はどんなものがあるのでしょうか。
口腔内常在菌の種類や数は大腸に次いで多く、口腔内に生存可能な菌種は約700種類、唾液1mlあたりの菌数は10⁸個以上であると言われています。本当に多くの菌が生息しています。
むし歯の病巣にも乳酸菌はいます。
むし歯の病巣から検出される乳酸菌は、昔からむし歯の進行に関わると考えられてきました。むし歯の病巣はpHが低く、嫌気的環境で炭水化物へのアクセスが容易であるため、乳酸菌にとって住みやすい環境です。最近では、むし歯の病巣から高い割合で検出される乳酸菌の種類もわかってきました。
一方、プロバイオティクス研究の急遽な発展により、口腔の健康に貢献する乳酸菌も見出されています。
いくつか紹介していきますね!

①「L8020」
むし歯の治療経験がない人の唾液から得られた乳酸菌のうち、むし歯原因菌、歯周病原細菌、真菌に対して抗菌作用を示した菌株です。
L8020配合ヨーグルトを2週間摂取したところ、摂取前に比べて唾液中のむし歯原因菌、歯周病原細菌、真菌が有意に減少したことが報告されています。
②「ロイテリ」
下痢・便秘、腹痛、急性胃腸炎、2型糖尿病、喘息等の幅広い領域にわたって研究されており認知度の高い乳酸菌です。近年の口腔内で利用されているロイテリは人の母乳から分離された菌株を改良したものです。乳歯むし歯、インプラント周囲炎、歯周炎、口臭などに対する効果が報告されています。
一方、効果がないという報告が上がっているものもあります。
非常にたくさんの種類のある乳酸菌ですが、人の口腔内には膨大な数の細菌を含む口腔フローラが共生しています。
この口腔フローラのバランスの異常はdysbiosisとよばれ、むし歯、歯周病、口臭などの口腔疾患に限らず多くの疾病との関連性が示唆されています。
プロバイオティクスとして利用する乳酸菌に期待するのは、こうした口腔フローラのバランス異常を是正して正常に戻すことです。
ところが、乳酸菌にもまた複数の菌種や菌株があり、種類によって作用や性質が違います。
自分に合ったものを選んでいくことが大切になります。
乳酸菌が作用するのは、経口摂取から排便までの間であり、口腔内や腸内に定着し乳酸菌が増殖することは基本的にはないと考えられています。プロバイオティクスの目的は、摂取した乳酸菌を定着させることではなく、繰り返し口腔フローラや口腔粘膜に乳酸菌を触れさせることで、もともと存在していた口腔有用菌を増やし、免疫力を高めることにあります。
乳酸菌の効果を得るためには習慣的に摂取することが大事です!
自分にあった乳酸菌を選び習慣的に乳酸菌を摂取することで、口腔フローラのバランスを整えましょう!
また、ロコクリでは乳酸菌のサプリメントもご用意しています!お気軽にご相談くださいね!

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