乳歯の虫歯、体への4つの影響

神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。
お子さんを持つお父さん、お母さん、子どもの歯(乳歯)はいずれ生え変わるから虫歯になってもそのままで問題ないと思っていませんか?大人の歯(永久歯)が生えてきたら虫歯にならないように気を付ければいいと考えていませんか?小さな乳歯にもたくさんの役割があるんです。虫歯を放っておくと、お子さんが将来大人になってからも様々なお口の中のトラブルに悩まされてしまいます。お子さんの未来のためにも、たかが乳歯の虫歯と思わずに、しっかりと歯科医院で診てもらいましょう!
では、乳歯の虫歯を放っておくと一体どんなことが起きるのでしょう。
生まれて6~8ヵ月頃に下の前歯が生えてきます。2歳半~3歳頃には20本の乳歯が生えそろいます。6歳頃から前歯が抜け、1本ずつ徐々に乳歯から永久歯へと生え変わります。一番奥の乳歯が永久歯へ生え変わるのは小学校6年生くらいです。つまり、約12年間お口の中には乳歯が生えているのです。
乳児の虫歯の体への4つの影響についてお話します。
①永久歯への影響
乳歯の虫歯が進行して、根っこの先に膿(うみ)が溜まってしまうと、その下から生えてくる永久歯は、変色していたりもろく弱い歯になります。生えてきた時から虫歯になりやすい状態になってしまいます。
また、乳歯が虫歯だらけということは、お口の中に虫歯のばい菌がたくさんいるということです。ばい菌だらけのお口の中に生えてきた永久歯はすぐに虫歯になってしまします。
②歯並びへの影響
乳歯の虫歯がひどくなったら抜いてしまえばいいんじゃないの?と思いがちですが、早いうちに抜いてしまうと周りの乳歯が移動して永久歯が生えてくるスペースがなくなってしまいます。生えるスペースがないと、永久歯はズレて斜めに生えたり、外側に生えたりと歯並びが悪くなってしまいます。
③顎の成長への影響
虫歯が進行すると痛みが出てきますが、小さな子どもは痛みをうまく表現できずにそのまま我慢してしまいます。ご飯を食べると痛い、噛むと痛い、そうなるとしっかりと噛まずに食べ物を飲み込んでしまうようになります。幼少期は、食事の時によく噛むことが顎の骨の成長につながります。虫歯で痛みがあると痛くて噛めない→噛む回数が減る→顎の骨の成長に支障をきたすというような悪い流れができてしまいます。
④体の成長への影響
歯が痛くなると子どもの食欲は急激になくなってしまいます。柔らかい食べやすい物ばかり食べようとして栄養のバランスが偏ってしまう可能性が高く、体の成長の妨げにもつながります。
幼少期の子どもは痛みをうまく表現できません。お父さん、お母さんが普段の生活で、子どもからのサインに気づいてあげてください。いつもより元気がないな、ご飯を食べる量が減ったな、口の周りをよく触るようになったな、ちょっとした変化が見られるはずです。
一番のおすすめは仕上げ磨きをしてあげること。毎日は難しくても、週に1.2回チェックしてあげるだけで虫歯の早期発見につながります。

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