神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。待ち時間の少ない、ほぼ無痛(痛くない)虫歯治療、しっかりとした説明、日曜診療などに取り組んでいます。
みなさん、虫歯を放置していると、急にズキズキと痛みだすことがありますよね。
痛みがひどい場合には、痛み止めを飲んでも効かず、まるで心臓の鼓動に合わせるかのようにズキンズキン、ズキンズキン・・と痛くて夜も眠れなくなってしまうようなこともあるでしょう。こんなときは、歯の神経の炎症である『歯髄炎』になってしまっていると考えられます。ではこの歯髄炎はどうしてそんなにも痛いのでしょうか?
今日は歯髄炎のメカニズムについて簡単にお話してみようと思います。
まず重要なこととして、いわゆる歯の神経である『歯髄』は非常に硬い組織である歯の中にあるということです。
歯髄で炎症が起きると、硬い歯の中に血液が溢れかえるように増え、高い圧力が発生します。
歯が硬い組織に覆われていなければ、炎症が起きても腫れあがることができますので、圧力が高くならず、大きな痛みは出にくいのですが、歯髄の場合には腫れることができません。発生した圧力が歯髄を圧迫するので、ズキンズキン・・・と脈動に合わせて激痛が走ってしまうのです。
さらにこのように歯の中で圧力が高まると、歯髄はその力に耐えられず、部分的に死んでいってしまいます。
そして死んでしまった歯髄の部分がまた、次の炎症の原因となり、さらに圧力が高まります。こうして次々と連鎖的に炎症が起こってしまうため、一度歯髄炎が起こると、一つの歯の中の歯髄全体が死ぬまで炎症は続きます。
そしてこのような状態のとき、痛み止めはなかなか効きにくく、とてもつらいことになってしまいます。
そしてまた、一旦死んでしまった歯髄は生き返ることはありません。放置すると、歯髄の残骸は腐敗し、今度は周囲の骨に炎症を起こしてしまいますので、歯医者で根の治療を受け残骸を取り除く必要があります。この根の治療は1回ではなかなか終わるものではないので、歯科に何回か通う必要も出てきますね。
こうした歯髄炎を予防するには、日頃からまめに歯磨きをし、定期的に歯科医院でクリーニングを受けることがとても重要です。コロナウイルスの影響で、ご自身の健康を今一度見直される機会が多いかもしれませんが、是非ご自身のお口の健康も今一度見直していただきたいです。気になられることがあれば、ロコクリまでお気軽にご連絡くださいね!