神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。待ち時間の少ない、ほぼ無痛(痛くない)虫歯治療、しっかりとした説明、日曜診療などに取り組んでいます。
みなさんは、「歯ぎしり」が気になったり悩まれている方もいらっしゃるかもしれません。今回も引き続き、最近になってその関係性が明らかになってきた「歯ぎしり」と「 逆流性食道炎」との関係性についてお話していきたいと思います。
実は役に立っている「歯ぎしり」の働きがあるんです。
何度か、歯ぎしりについて「歯に良くない癖」としてお話してきましたが、実は、役立っている面もあります。
それは、歯ぎしりには「唾液の分泌を促す」作用があるということです。
睡眠中は体を横にするため、胃酸がお口の中に逆流してきやすくなります。そうすると、お口の中全体が酸性に傾き、不快感を感じるようになります。
酸性を中性に戻すには唾液の分泌を促す必要があるため、口を動かしたり歯ぎしりをしたりして唾液腺を刺激し、唾液の分泌を促進させているのではないかと考えられるようになってきているのです。
つまり、食道内に入り込んできた胃酸を唾液で洗い流すためにも「歯ぎしり」は必要な行為であり、ひいては酸蝕歯を防ぐためにもなっているのです。
歯ぎしりは唾液で食道を洗い流すためにも役立っている行為ですので無理にやめさせるわけにはいきません。
とはいえ、歯ぎしりを続けていると歯や歯茎を傷め、虫歯や歯周病の原因になってしまうほか、顎の関節にも負担をかけることになってしまうために顎関節症や頭痛・肩こりといった症状を引き起こしてしまう可能性もあります。
では、歯ぎしりの効用を生かしつつ、歯と歯ぐきを守るにはどうすればよいのでしょうか?それにはスプリント療法(ナイトガード)が考えられます。
就寝時、マウスピースを装着していただくことで歯ぎしりによるダメージから歯を保護する方法です。
マウスピースを装着している状態で歯ぎしりをしても、直接歯や歯ぐきに負荷がかからなくなるので歯が削れるのを防げますし、顎の関節にかかる力も軽くなるので顎関節症を予防できます。
歯ぎしり対策用のマウスピースには市販されてるものもありますが、使い方によっては、噛み合わせや歯並びを悪化させてしまう危険性もありますので、歯科医院にてご自身の歯にぴったり合ったものを作成してもらう方が良いでしょう。
ロコクリでは、患者さんのお口に合わせてオーダーメイドでマウスピースをお作りすることができますので、ご興味のある方はロコクリまでお気軽にご相談くださいね。