フッ素に対する考え方

神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。待ち時間の少ない、ほぼ無痛(痛くない)虫歯治療、しっかりとした説明、日曜診療などに取り組んでいます。
今回はフッ素についてお話させて頂きます。
歯科医院にお子様が来られるとよくフッ素を塗ることをおすすめされると思います。
そもそもフッ素とは何なのでしょうか?
安全なものなのでしょうか?
様々な疑問があると思いますが歯医者さんがおすすめしているので良いものなのだろうという感じで捉えられていると思います。
まずはフッ素の役割についてご説明します。
①歯の再石灰化を助ける
お口の中は熾烈な環境です。
様々な性状の物が常に出入りします。
それによって歯は溶けます。フッ素は歯から溶け出したカルシウムやリンなどがもう一度再生することを助けます。
②歯の硬さを強化する
歯はむし歯菌が出す酸で溶けます。フッ素を塗ることで歯の質が強くなり、酸で溶けにくくなります。
③細菌が酸を出すことを抑制する
むし歯菌の働きを弱め、酸が作られるのを抑えます。
簡単に言うとこの3点です。
歯の構造の話をすると歯はカルシウム(Ca)、リン(P)、酸素(O)、水素(H)の4つの元素からなるハイドロキシアパタイトと言う結晶構造ですが、フッ素がお口の中にあるとハイドロキシアパタイトはフルオロアパタイトという結晶構造に変化します。その構造は歯が一旦溶けた (脱灰)後に元に戻る再石灰化を促します。
ちょっと難しい話に聞こえるかもしれないですが、こういった機序の元に歯が強なっています。
ちなみにフッ素のむし歯予防効果については、WHO(世界保健機関)も1974年に推奨する内容を発表しております。また日本の厚生労働省も2003年に「フッ化物洗口ガイドライン」を発表し、国として効果を認める文言があります。
しかし、注意する点もあります。
フッ素は大量にお口から飲み込んでしまうとフッ素中毒という症状があります。
一度に多量のフッ化物を摂取したときに生ずるもので、吐き気、おう吐、腹部不快感な どの症状を示します。フッ化物の急性中毒量は、体重1kg当たりフッ化物として約5mg です。例えば、体重20kgの子供では、100mgのフッ化物で急性中毒が起きる可能性があります。
ただしあくまで飲み込む場合の話です。歯磨き粉は基本的には吐き出しますのでほとんど問題はありません。
歯磨き粉はお子様も同様に特に問題ないですが、フッ素濃度の高い洗口剤をブクブクができないお子さまに使用するのはおすすめしません。
もちろんこういった洗口剤は効果は高いですが、ブクブクうがいができない6歳未満のお子様はそのままゴクゴク飲んでしまう可能性があります(かなり低いですが)。
またフッ素の濃度は使用メーカーや種類により様々で、年齢によって濃度の限度は多少違ってきますのでお子様に使う歯磨き粉は一度歯科医院で確認してもらったほうが良いかと思います。
結論としてはフッ素はむし歯予防効果の高いものなので定期的に歯に塗布することはおすすめです。

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