神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。
みなさんは「虫歯=痛い」と思っていませんか?痛みがなくても虫歯が進行していることはよくあります。日々の診療中にレントゲン写真やお口の中を見て、虫歯になっていることを説明すると、「痛くないのに虫歯になっているんですか?」「痛くないからまだ治療しなくてもいいですよね」と患者さんに言われることがあります。痛みがないからといって治療をしなくていいというわけではありません。放っておくと危険な虫歯、みなさんのお口の中は大丈夫ですか?
虫歯になっているのに痛みが出ないのには様々な理由が考えられます。
1.虫歯がゆっくり進行して痛みが出ない
虫歯には一気に進行する急性の虫歯と、ゆっくり進行する慢性の虫歯があります。慢性の虫歯は神経を守るための新しい組織が作られながらゆっくり進行するため痛みを感じにくいのです。特に大人の場合虫歯がゆっくり進行することが多く、痛みが出るまで虫歯に気付きません。
2.虫歯が大きくなりすぎて神経がしんでしまって痛みが出ない
神経は痛みを感じるセンサーの役目をしています。虫歯が神経近くまで進行すると痛みを感じますが、大きくなりすぎると神経がしんでしまい痛みを感じなくなります。
3.神経をとった歯が虫歯になったので痛みが出ない
「神経をとる=今後虫歯にならない」というわけではありません。神経をとった後の歯も虫歯になりますし、神経をとると痛みを感じなくなるため気付かないうちに虫歯が進行していきます。
4.痛みに強い
痛みの感じ方は人それぞれです。大きな虫歯になっても痛みを感じないのはもしかしたら痛みに強いのかもしれません。
痛みがないからといって治療をせずに放置していると、虫歯はどんどん進行していきます。
①詰め物がとれたままの虫歯を放置
何かの拍子に治療した歯の詰め物がとれてしまったことはありませんか?しみたり痛みがないとついつい歯医者に行くことを後回しにし、詰め物がとれたことすら忘れてしまいます。詰め物がとれた状態の歯は、虫歯が進行しやすい構造をしています。また、詰め物がとれる前から詰め物の下で虫歯になっていることもあり、とれたままにしておくと確実に虫歯は進行します。
②黒く透けている虫歯を放置
痛みもないし、あなも空いていない。しかし、歯科医院の椅子に座ってライトを当ててみると、黒く透けた虫歯を発見することがあります。それは歯と歯の間から虫歯が進行して中で広がっている状態です。歯にあなが空いていなくても中で広がっていることもあるんです!
③レントゲンにはっきりと写る虫歯を放置
あなも空いておらず、黒くもなっていない一見全く虫歯に見えない歯も、レントゲン写真を撮ると虫歯と断定できることがあります。削ってみると中が真っ黒になっています。
④詰め物やかぶせ物と歯の境目が黒くなってる虫歯を放置
一度治療した歯も、詰め物やかぶせ物のふちから虫歯になることがあります。金属が溶けだして歯が黒くなっているのか、虫歯で黒くなっているかは歯科医師による判断が必要になります。
⑤大きくあなが空いているのに痛くない虫歯を放置
大きくあなが空いているのに痛くない虫歯は、神経がしんでいます。そのままにしておくと顎の骨にも細菌が拡がっていき、強い痛みが出ることがあります。詳しくはこちら
⑥根っこだけになった虫歯を放置
虫歯が大きくなりすぎてとんどん歯が崩れてしまい、根っこしか残っていない虫歯。この状態は歯がないのと同じで、歯並び・咬み合わせ・顎の関節などお口の中全体に影響してきます。
いかがでしたか?もしかしたらこんな虫歯あるかも!痛くないけど虫歯になってると歯医者で言われたな…という方は一度歯科医院でチェックしてもらってください。治療が必要かどうかを自己判断するのはとっても危険です。痛みが出る前に治療を開始することで、大切な歯を少しでも削らず、抜かずに残していきましょう!