神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。
高齢者が虫歯になると、進行が早く、すぐに重篤な状態になってしまうことがあります。なぜ高齢者の虫歯は進行が早いのか、そして、高齢者が虫歯治療をすることでどのようなメリットがあるのかについて引き続きお話していきたいと思います。
麻酔も抜歯も身体に大きなストレスを与えるものです。また、何らかの疾患を抱えて治療を受けていたり、服薬したりしている人は、麻酔治療によって悪影響が出てしまうことも考えられます。高齢者が虫歯治療をすることで得られるメリットはなんでしょうか。
早期に虫歯を発見し、早期に治療することで、心筋梗塞や狭心症、脳梗塞、糖尿病、肺炎などの最悪の場合はしに至る病気のリスクを軽減することができます。また、抜歯や麻酔などの治療を受けずに済むこともあります。
ですが、高齢者が早めに虫歯治療することのメリットはそれだけではないのです!
☆アルツハイマー型の認知症予防
「噛む」ことで刺激が脳に伝達され、学習能力と切り離せない伝達物質・アセチルコリンを増やすことができます。アセチルコリンの量が減少すると、アルツハイマー型の認知症を引き起こすこともありますので、噛んでアセチルコリンを増やすことはアルツハイマー型認知症の予防にもなるのです。
噛むためには歯が健康で、痛みや不快感がないことが必要条件になります。虫歯を早めに治し、何でも噛める状態にすることが大切と言えるでしょう。
☆脳血管性認知症の予防にも
認知症には、アルツハイマー型と脳血管性型があります。脳血管性の認知症は、脳の血管が硬化することで引き起こされますが、虫歯や歯周病によって動脈硬化が進行していると脳血管性の認知症にもなりやすくなるのです。
動脈硬化を予防するためにも、早期の虫歯治療・歯周病治療が必要です。アルツハイマー型認知症も脳血管性認知症も、虫歯と歯周病治療で罹患リスクを下げることが期待できるでしょう。
高齢者の新常識では虫歯はすぐに治療が必要です!
年齢を重ねると、認知症や糖尿病、動脈硬化など気になる病気や症状が増えていきますので、「虫歯くらいは気にしなくても良いのでは?」と考えるかもしれません。ですが、虫歯が入口になって、肺炎や心筋梗塞などの生命を左右する病気にかかってしまうこともあるのですから、敏感すぎるほど敏感になっても損はないのです。
歯に痛みなどの違和感を覚えたとき、歯茎が腫れたとき、歯茎がいつもよりも赤みが強いときは、迷わず歯科医院に行きましょう。口臭が強くなったと感じることも虫歯のサインの可能性がありますから、すぐに歯科医院で適切な治療を受けるようにしてくださいね。気になられた方はロコクリにお気軽にご連絡くださいね!