神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。
「スイカの種って、食べてもいいもの?」なんて疑問に思ったことはありませんか。普段捨てられがちなスイカの種ですが、実は栄養豊富な食材なんです!今回は、スイカの種に含まれる栄養について、また効果・効能も併せてお伝えします。
日本では、スイカの種を捨てる方が多いですよね。果肉と一緒に食べてしまっても、あとから種だけ出す、あるいはスプーンで取りのぞいてから食べる方もいるでしょう。
ところが、おとなりの国である中国では、どうやらスイカの種は食べるものというのが定説のようです。
中国では、スイカの種は食べるのが一般的。外の殻ごとローストして、軽く味をつけて販売されています。お土産物としても人気なんですよ。「瓜子(グワヅ)」と呼ばれる、スナック菓子として知られています。
中国の方は器用に殻を口から出して、中の白い実だけを噛んで食べるそうですが、この作業はわたしたち日本人は慣れておらず、なかなかむずかしいかもしれないですね。
なお、「瓜子」は殻の部分が醤油や砂糖などで味をつけられており、その味わい深さを堪能するのが中国での楽しみ方だそうです。
スイカの種に含まれる栄養成分はどんなものでしょうか。
①ビタミンB6。
ビタミンB6には、我々の皮膚や髪、筋肉などを生成するために欠かせないたんぱく質の代謝を促し、体内で活用できる状態にする働きがあります。また、免疫系の維持にも重要な役割を担っており、健康的な体作りに必要な栄養素です。
②葉酸。
葉酸は、ビタミンB12とともに赤血球を作り出すときのサポートをする役割があります。葉酸をしっかりと摂取することで赤血球が正常に生成され、貧血対策になると言えるでしょう。
また、母体の葉酸が不足していると胎児が神経管閉鎖障害や無脳症を引き起こす可能性が高まるため、妊娠を考えている女性は積極的に摂りたい栄養素です。
③マグネシウム。
マグネシウムは、リンやカルシウムとともに骨や歯の健康維持に欠かせない成分です。そのほか、体内の多くの酵素反応やエネルギー産生に関わる働きがあり、体温・血圧の調整や筋肉を動かす際にも役立っています。
④銅
血液中の赤血球(ヘモグロビン)の合成に必須で貧血対策に欠かせないほか、マクロファージなどの免疫細胞の働きにも関与しており、免疫力アップにも関わる栄養素です。そのほかエネルギーの生成や鉄分の代謝、神経伝達物質の生成などにも関わっています。(※1,4)
⑤モリブデン
モリブデンはあまり聞き馴染みのない栄養成分ですが、肝臓や腎臓、皮膚などに存在したんぱく質や鉄の代謝に関与しています。例えば有害物質分解酵素の構成成分であったり、鉄分を活性化させて造血を促すなど、微量ながら欠かせない成分なんですよ。
では、一見ハードルが高そうなスイカの種は、どうやったらおいしく食べられるのでしょうか? じつは、そんなにむずかしくないんです。
①天日干しにする
1~2日間天日干しにして、そのままいただきます。この場合、殻(黒い部分)は取って食べるようにしましょう。
②塩で下味をつけて炒める
塩で軽く下味をつけてフライパンで炒ると、香ばしくいただけます。おやつ代わりにも、おつまみにもなりそうですね。
スイカもそろそろ終わりですが、よければ1度トライしてみてくださいね♪