タイトル: 二次カリエスって?②
神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。
前回の二次カリエスのお話の続きです。
そもそも、二次カリエスの原因ってなんでしょうか?
色々な原因がありますので、絶対にこれのせい!とは言えないのですが、どんなものがあるのかご説明したいと思います。
①不十分なプラークコントロールのため
治療した歯にプラーク(歯垢)が付着していることにより二次カリエスを引き起こします。プラークが歯に付着することにより、詰め物と歯の間から細菌が侵入し虫歯を発生させます。要は、磨くべきところを磨きましょうということですね。意外と歯は磨けているけど、歯茎が磨けていない人って多いんです。
②詰め物や金属の経年劣化、変形によりできたすき間によるもの
食事をした際、歯には体重と同じ位の力が加わります。無意識におこなわれる歯ぎしりでは体重の約1.5倍もの圧力にさらされることになります。体重が70kgの男性なら100kgほどの力が歯にかかるということです。当然、歯の詰め物や金属の被せ物にも同様の強い力が加わり、時間の経過とともに、金属の変形や破折をきたし、歯と詰め物の間に、すき間ができてしまい二次カリエスを引き起こします。
またCR充填(光で固める白い詰め物)は、金属に比べて強度が弱く、自分では気づかないうちに欠けてしまった所から2次カリエスになってしまうことがあります。
③接着力の低下やセメントの流出
虫歯治療に使用する金属や、詰め物はセメントによって歯と接着しています。口の中の温度変化による刺激や、前述した数十キロにも及ぶ咬む力が加わることにより、セメントが徐々に壊れてしまい、剥がれてきてしまうことがあります。セメントが剥がれ落ちた所がすき間になってしまい、虫歯が進行していきます。
④歯科医師の技術力、治療精度の良し悪しによるもの
歯科医師、技工士の技術力、治療精度によっても2次カリエスのリスクは影響を受けます。しっかりと完全に虫歯を除去し、丁寧に歯を削り、精密な型どりが出来ているかどうかが、とても重要になります。精度が高く、適合の良い詰め物を、しっかりと歯に接着させる事がとても大事になります。
⑤めったに歯科医院を受診しない
何かトラブルが起きた時のみ、歯科医院を受診される方は要注意です。金属、詰め物の劣化や欠けている所は、ご自分で確認することが出来ません。痛みがでてからの受診ですと、歯をたくさん削る必要に迫られたり、神経を除去しなければならない危険性が高くなります。
このように色々な原因がありますが、どのように予防したらいいのでしょうか?
③に続く。。。