神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。
昔、「ダイヤモンドは永遠の輝き」という広告がありましたが、女性の宝石へのあこがれは永遠ですよね。女性の婚約指輪はキラキラ輝くダイヤモンドが定番です。
さて、そんなダイヤモンドは、この世の中で最も硬い物質としても知られています。だから工業用に合成されたダイヤモンドは、ガラスの切断など、いろいろな切削器具に利用されています。
歯医者さんでは、患者さんの歯を削るにも、実はダイヤモンドを使っているのです。え!?なんでダイヤモンド?と思われた方も多いのではないでしょうか。実は、これは歯の表面をおおっているエナメル質が、ダイヤモンドと同じくらい硬いからなんです。硬さを計る単位(モース硬度)を使って正確にいうと、ダイヤモンドは10、エナメル質は7です。
歯医者さんに行くとキーンという高い音が聞こえて寒気がするから苦手という患者さんもいらっしゃいますよね。あればエアタービン(圧搾空気の力で、羽を高速で回転させる切削器械)という器械の音なんです。30年ほど前にこのエアタービンが開発されるまでは、歯のエナメル質を削ることはとても大変なことでした。それが、エアタービンの登場のおかげで、今では効率よく、また正確にエナメル質が削れるようになり、歯科医療の精度がすごく向上しました。また、同時に患者さんへの負担もずいぶん軽くなり、快適になりました。なので、歯医者さんに行くとあの音が苦手、という方も、あれのおかげで負担が少なく治療ができているんだと思ってもらえればと思います(^^)
エアタービンは、1分間になんと30万から50万回も回転しますので、あのような高い音が出てしまいます。そして回転する羽に取り付ける刃先の先端にダイヤモンドの粉末が付けられているのです。また、高速で削ると熱が発生するので、冷却するために刃先に向かって水が出るようになっていたり、正確に削れるよう照明装置が組み込まれたものも出てきました。
そして、エアタービンは非常に精密な器機ですので、これまで消毒がとても大変でした。最近は、オートクレープ(高圧の蒸気による滅菌装置)という器械にも耐えられるようになり、歯科医療技術はまた一歩前進したのです。
いかがでしたか?エアタービン以外にも歯医者さんでは色んな器械が使われています。またそんな紹介もしていきたなと思います。