神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。
今回は、歯が抜けたまま放置すると起こる4つの悪影響を、お話したいと思います。
「奥歯1本だし、放っておこう」「普通に噛めるし、このままでいいや」「痛みや腫れもないし、時間ができてから歯医者にいこう」と考えて、歯が抜けたまま放置していると…
健康的に年をとるのが難しくなったり、治療費や治療期間が増えていったり、若々しさを失い、老け顔になっていったりする可能性があるんです。
まず、歯が抜けたけど放置したらどうなるでしょう?1本でもダメなのでしょうか?
ずばり、歯は家の柱と同じで、歯は1本でも抜けたままにしていると、歯全体が崩壊していくんです。
ここで、家をイメージしてください。ご存知のとおり、柱が家全体を支えています。そして、その柱がたった1本でも折れたり壊れたりした場合、家の倒壊リスクが高まります。
歯も同じように、通常上下28本の歯が支え合ってかみ合わせを維持しており、1本でも抜けたままにしていると歯全体が崩壊してしまうのです。つまり、歯が抜けてしまった場合には、家の柱と同じように、修理(治療)・柱の立て直し(新たな人工歯を入れる)ということが必要になります。
でも、1本だけならそこまで治療を急ぐことはない?と思われますか?いいえ、急ぎましょう!
”歯が1本抜けた”というだけであれば、治療費も通院の負担もそこまで多くはありません。
しかし、時間が経過して状態が悪くなってから治療をしようとすると、たくさんの治療費治療期間とが必要になってしまいます。
応急処置をして放っておくのではなく、早い段階で最初からしっかり治療をしていれば、あなたの時間やお金を節約できます。
とはいえ、実際にどんな問題が起こるのかをイメージするのは簡単ではないですよね?
そこでここからは、歯を抜けたままにしていると起こる4つの悪影響について、具体的にお話していきます。
まず口全体への悪影響です。
歯が抜けた状態で放置していると起こる口全体への悪影響は、主にかみ合わせや歯並びが悪くなる・健康な他の歯も崩壊していくということです。
まず、かみ合わせや歯並びが悪くなるのはどういうことなのでしょうか。
歯というのは、不思議な習性を持っています。
というのも、歯は抜けた部分を空白のままにしていると、空いているスペースに他の歯が寄ってくるのです。つまり、抜けた歯と噛み合う上下どちらかの歯・抜けた歯の両隣の歯が傾いたり伸びたりして、どうにか空いてしまった部分を埋めようとするのです。
すると起こるのは…かみ合わせの崩壊や歯並びの崩れです。
一度悪くなってしまったかみ合わせや歯並びは、簡単には治せません。後からそこに人工歯を入れようとしても、周囲の歯が邪魔で、思うように治療が進まなくなってしまうケースもあるのです。
そして健康な他の歯も崩壊していく問題も起こります。本来28本で支えるはずの噛む力を27本以下で支えようとすると、他の歯への負担が増えて、健康だったはずの歯が痛みだしたり、腫れたり、折れたりすることがあります。
最初は1本だけの問題であっても、徐々に他の歯にも問題が起きてしまうのです。