摂食と嚥下のメカニズムとは

神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。待ち時間の少ない、ほぼ無痛(痛くない)虫歯治療、しっかりとした説明、日曜診療などに取り組んでいます。
みなさん、日々何気なく食事をされているかと思いますが、摂食・嚥下という言葉はご存じでしょうか?
摂食・嚥下とは、食べ物を口腔内に入れ、咀嚼してから飲み込むといった、私たちが日常で毎日何気なく行っている「食べる」ための一連の動作のことです。
では食事の際に毎回行われている、摂食・嚥下はどのような流れで行われているのでしょうか。今回はそのメカニズムと流れについてお話させていただきます。
まず、摂食・嚥下は以下の5つの段階に分けて行われます。
①認知期(先行期)
食べ物を見て形や量、質感を認識することで、食べ方を判断したり、唾液や胃液の分泌を促進します。
②準備期
食物の状態に応じて噛み砕き、食塊(飲み込みやすい形状)を形成します。
この時期で最も大切なのは、口腔内や舌の感覚と、下顎と舌の運動です。舌を適当に変形させて食物が喉の奥などに行かないよう、左右の歯で噛めるよう食物の移動を行い、よく噛むことです。噛むことができて初めて唾液と充分混ぜ合わされた食塊が形成されるのです。顎関節の異常、歯の残存数や噛み合わせ、入れ歯の具合が悪いなどで噛むことを怠ると、筋肉や感覚の衰え、唾液の分泌減少が急速に進行します。特に高齢者の場合、周囲の方が注意をして歯科検診と治療を手助けすることが重要です。
③口腔期
形成された食塊が複雑な舌の運動により、咽頭へ送られる時期です。唇やアゴが閉じて、舌の先が上アゴに付き、舌が後ろに向けて持ち上がり、食塊が咽頭へと押し込まれます。鼻と咽頭の間は軟口蓋が持ち上がることで塞がるので、食べ物や飲み物が逆流するのを防ぎます。
④咽頭期
食塊が咽頭まで来ると「嚥下反射」が起こり、喉仏が前上方向に動き、喉頭蓋が上向きになることで気管の入り口を塞ぎ、食塊が気管に入り込むのを防ぎます。
⑤食道期
咽頭から食塊が送り込まれると、上食道括約筋が収縮することで食道を閉鎖して喉頭への逆流を防ぎ、食塊を胃に送り込みます。
以上の5段階の流れで、摂食・嚥下は行われます。このメカニズムはどの時期に障害が出ても、食べることに支障が起こります。特に準備期では、上下の歯を使って咀嚼することにより食塊を形成するため、虫歯や歯周病などによって歯を失っている場合には、摂食・嚥下の流れに支障が起こります。毎日の食事をおいしく食べていただくためにも、口腔内のケアを日頃からしっかり行うようにしましょう。何か気になられた場合は、ロコクリまでお気軽にお問合せくださいね!

おすすめ記事

  1. 子供の滑舌が悪いのは舌が原因!?③
  2. お口の働きとは
  3. 歯肉炎と歯周炎
  4. なぜ、歯科医院では明細書を出さないの?
  5. 歯がなくなったらどうなる?①
  6. 『ロキソニン』と『ロキソニンS』はどう違うか知っていますか?
  7. 詰め物が頻繁に取れるのはどうして?という方へ②
  8. ペットも歯周病?! ①

関連記事

  1. 神戸の皆様、『歯科衛生士』というお仕事ご存知ですか?
  2. 虫歯を放置するとどうなるの?
  3. 歯医者さんへ行くタイミングって大事です!①
  4. 抜歯になってしまう主な原因とは!?
  5. 次世代のリップ、ラシャスリップ!
  6. 阪急岡本駅の歯科医院の消毒・滅菌に対する考え方
  7. 知覚過敏のお話
  8. 抜歯っていつするの?
医療法人社団 咲生会
岡本歯科ロコクリニック


〒658-0072
神戸市東灘区岡本1丁目8-2
アーベイン岡本3階
・阪急 岡本駅より徒歩2分
・JR摂津本山駅より徒歩2分
 
TEL:078-224-5372 / FAX:078-224-5373
> 個人情報保護方針
 

最近の記事

PAGE TOP