タイトル:甘酒
神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。
「飲む点滴」と体に良いイメージが定着している甘酒ですが、どのぐらいの頻度で摂るのがよいのでしょうか?
いいこともたくさんありますが、実は糖分が多いためむし歯のリスクが高くなる場合もあるので注意が必要なんです。
甘酒の歴史は古く、奈良時代から日本人に飲まれてきた嗜好飲料です。
原料の違いによって
①酒粕に砂糖などの甘味料を入れて製造するものと、
②米麹と米を原料としデンプンを糖化することで甘味を得るものの2種類あります。
いずれもソフトドリンク(清涼飲料水)に分類されますが、①は 微量のアルコールを含んでいる場合があります。
甘酒のエネルギーは100ml当たり81kcalです。コーラが45kcal、牛乳が65kcalですので、飲料としては高エネルギーであるといえます。さらに、甘酒にはビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ナイアシン、葉酸などのビタミンが含まれており、これが食糧難の時代の日本人に、「飲む点滴」と言われ親しまれてきた所以の1つかもしれません。
甘酒には麹菌が多く含まれます。コレステロールが高めの人や血圧が高めの人紅麹を含んだエキスを摂取するといずれも効果的であったとの報告があります。
ただ、甘酒のエネルギーの構成栄養素は90%を糖質が占めており、特に米麹と米を原料とした甘酒は、麹菌の発酵により作り出されたブドウ糖を多く含んでいるため、糖尿病の方では注意が必要ですし、飲んだ後のブラッシングも丁寧にする必要があります。間食の目安(200kcal/日まで)から考えると、ほかの間食を食べない場合は1日200ml(コップ1杯)程度が一応の目安になりそうです。
しかし一方で、食事量が少ない方や低栄養の高齢者の方など、少ない量でエネルギーを確保したい方には適した飲み物と言えるでしょう。さらに、筋肉を作るために必要なタンパク質も同時に補いたい場合は、甘酒にきな粉を混ぜることもおすすめです。是非1度試してみてくださいね!
飲んだ後のお口のケアに注意しながら、美味しく甘酒を飲みましょう♪