神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。
みなさん、むし歯などで歯が痛くなったことはありますよね。そんな時に、どの歯が痛いかというのを、患者さんご自身で正確に把握することは意外と難しいことがあります。
奥歯がかんだ時に痛いんだけど…、なんかここらへんが痛いような気がする…など、正確に把握することは実は難しいんです。
今回はその中でも、なんと上下を間違えてしまうこともあるというお話をしたいと思います。
そもそも噛んだ時の痛みは、噛んだ際に奥歯全体に力がかかるためどの歯が原因かというのはわかりにくいんです。
そして、稀にある痛みの原因である歯の上下間違いですね。
これは具体的には、上顎の歯に、神経まで達する大きなむし歯があるにもかかわらず、下の歯が痛いと来院される方が来られる場合があります。
大きな虫歯だと、とてもズキズキとした痛みのため上下がわかりにくくなります。また痛みなどの知覚、運動などをつかさどる神経である三叉神経というものが、上下の顎を通っています。
上顎は三叉神経の第2枝、下顎は三叉神経の第3枝となっており、同じ神経から強い痛みの信号が伝達されるため、脳が正確にその信号を把握することができないことがあります。そのためこのようなことが起こってしまうんですね。
下の歯がズキズキ痛いと来院された患者さんに、上の歯に神経まで到達するむし歯があります!とレントゲンなどで確認、説明するとビックリされて、上の歯を治療すると痛みが取れるということもあるんです。
また歯をたたかれる感覚も、あまり正確に把握することは意外とできないものです。特に奥歯をたたかれた場合、たたいた歯より手前の歯をたたかれたと感じる方が数割みえるそうですよ。
歯が痛くなった際、鏡で見てもむし歯はまったくなさそうでも、レントゲンを撮影すると、外から見えない歯と歯の間にむし歯があることがあります。知覚過敏などそれ以外の原因も見つからない場合は、もしかしたら反対の歯に原因があるかもしれません。
痛みが出た場合はもちろんのこと、定期的に歯医者さんに通院されるのが1番の安心だと思います。
自分のお口の中の状態を自分だけで判断するのは難しいことですし、自分では知らないところで歯にトラブルが起こっている場合もたくさんあります。自分は大丈夫だと思わずに、是非定期的にロコクリに定期健診にいらしてくださいね!