神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。待ち時間の少ない、ほぼ無痛(痛くない)虫歯治療、しっかりとした説明、日曜診療などに取り組んでいます。
みなさんの前歯には詰め物やかぶせ物は入っていますか?
もしもかぶせ物が入っているならば、かぶせ物の境目はきれいですか?
今回も、かぶせ物(差し歯)を入れた後に境目や歯ぐきが黒ずんでくる現象について引き続きお話したいと思います。
ブラックマージンにならないかぶせ物、コアーについて
金属を使用していないと黒くならないだけでなく、歯ぐきが将来退縮してかぶせ物の境目が出てきてもあまり目立ちません。
また、金属アレルギーの心配ないため体にやさしい素材と言えます。
かぶせ物は主にジルコニアクラウンとオールセラミックスクラウンがあり、土台にはグラスファイバーコアーがあります。
・ジルコニアクラウン
ジルコニアは人工ダイヤと言われており、非常に硬い素材です。
このジルコニアを前歯のかぶせ物に使用できるように白く加工して表面をグラデーションのあるセラミックで何層も焼き付けたものがポーセレンジルコニアです。
セラミックスを表面に使用することでとてもきれいに仕上がります。
奥歯では噛んでも壊れないように耐久性重視でジルコニアのみで作製するフルジルコニアがあります。ただし透明感はあまりありません。
・オールセラミックスクラウン
耐久性のあるガラス系のセラミックスを使用いたします。
前歯ではジルコニアと同様に表面に何層かセラミックスを焼き付けて立体感を再現します。
透明感があるためとてもきれいで、単体でも奥歯では自然感が再現できます。
歯よりも硬いですが、ジルコニアと比較すると衝撃にもろい面があります。
・グラスファイバーコア(土台の材料)
歯の根の治療をした後はかぶせ物を直にかぶせるわけではなく、芯棒となるコアー(土台)を入れます。
この材料にグラスファイバーコアーを入れることで、歯の内部からの黒変や腐食を防ぐことができます。
さらにグラスファイバーコアーは適度の柔軟性を有しているため、歯に限界以上の力が加わったときに歯の根が折れる前にファイバーが折れることで抜歯にならずに済む場合があります。
その際はもちろん土台とかぶせ物を作り直す必要がありますが、抜歯になるよりははるかにましです。
以上、今回は治療後の歯の根元の黒ずみについて説明しました。
特に前歯は噛むという機能以上に審美的な意味合いが強いので、古いかぶせ物が入っていて黒く変色しているならそろそろメタルフリーの素材に変えることをお勧めします。
ただ、かぶせ物に関しては保険外ですとどうしても治療費がかさむ場合があります。
気になられた方はロコクリでお気軽にお声がけくださいね。