こんにちは!
阪急岡本駅近くの歯医者さん、岡本歯科ロコクリニック院長の池澤です!
歯科医院の先生が話す『どうしてシリーズ』です(^ ^)
デンタルダイヤモンド社の
『口腔の生理からどうしてを解く』
を参考にして書いていきます!
今日は、
『どうして、温度変化で唇が紫色になるのか?』
について、書いていきます!
口唇や舌、口の中の粘膜は、一般の身体の皮膚とは違った色をしています。
赤くなったり、紫色になったりするのです。
普通の身体ではまず見られない変化です。
これは、皮膚血管の表層に近い口唇、粘膜などは、動静脈吻合部が多く、静脈の血中の色素量が温度によって変化をうけやすいことが原因と言われています。
この血色素というのは、赤血球が持っているヘモグロビンのことで、ヘモグロビンはとても簡単に酸素と結びつきますがゆるくしか結合してないので、簡単に離れることもあります。
酸素と結合したヘモグロビンを酸素ヘモグロビン、
酸素をもたないヘモグロビンを脱酸素ヘモグロビン、
と呼び、
酸素ヘモグロビンは鮮紅色、
脱酸素ヘモグロビンは暗赤色
になります。
静脈叢の状態は温度変化に非常に敏感で、
高温になると細動脈が拡張して、酸素を含んだ血液が多量に流れるので、鮮紅色になります。
また、低温になると細動脈が収縮するので、静脈叢に流れてくる血液量が減少し、酸素を含んだ血液が減ったり、脱酸素ヘモグロビンを多く含む血液が増えるので暗赤色になります。
このように環境の温度変化により、口唇の血管は敏感に反応して、色調を変えているのです。
酸素が足りてるのか、足りてないのか、体温調節がおかしくなってるかどうかが周りから見ててもわかるってことですよね!
こういったことも知っておくと、なにかと便利ですよね!
ということで、今回はこれぐらいにしたいと思います(^ ^)