神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。待ち時間の少ない、ほぼ無痛(痛くない)虫歯治療、しっかりとした説明、日曜診療などに取り組んでいます。
部活やスポーツクラブに所属して頑張っていたり、ランニングやジムのトレーニングを頑張っているなど、様々なスポーツを楽しんでいる方は多いと思います。ところで、こうしたアスリートのお口は虫歯や歯肉炎になりやすいというのをご存知でしょうか。からだのコンディションには日頃から気をつかっていても、歯については後回しになっているという方は、是非歯の健康についても目を向けていただきたいと思います。
では、なぜアスリートは虫歯や歯肉炎になりやすいのでしょうか。
まず虫歯に関してですが、運動中は口で呼吸するので、お口の中がカラカラに乾いた状態が続いてしまいます。唾液には本来、虫歯になりかかった歯を修復してくれる、「再石灰化作用」があるのですが、唾液が乾いてしまうとこの作用が働きにくくなるため、虫歯のリスクが高くなってしまうのです。実際にバレーボール日本代表の歯科検診では、虫歯の数や虫歯経験数が一般的な数と比べて2〜3倍みられるといったデータがあります。そしてそれは一握りのトップ選手だけではなく、学校の部活やスポーツクラブで練習に励んでいるお子さんや、日常的にランニングをしたりジムでトレーニングをしているアマチュアアスリートの方にとっても無縁ではありません。虫歯は突然できるわけではなく、日々の積み重ねによってできるものであり、現在のトップアスリートもかつては中学の部活やクラブで頑張っており、その頃からの積み重ねがあって今があるわけです。
また、虫歯だけでなくアスリートの歯ぐきは腫れやすいと言われています。それは、体力ギリギリまでトレーニングを積むと、からだはトレーニングで傷んだ組織の修復で手一杯になります。そのため免疫力が低下しやすく、細菌への抵抗力が弱まる可能性が指摘されています。つまり歯周病菌から攻撃されると、歯ぐきが腫れやすい面があるのです。
さらに、スポーツをされている方は水分補給のためにスポーツドリンクを飲まれる方が多いと思いますが、スポーツドリンクはエネルギー補給のために糖が入っており、お口の中の虫歯菌にエサをあげることになってしまいます。もう一つの問題が、スポーツドリンクはみかんなどと同程度の酸性であり、歯は酸性に頻繁に触れ、なおかつ口の中が乾いて唾液で洗い流されないために、お口の中に酸が長くとどまって、歯を溶かしていってしまうのです。運動するときは、スポーツドリンクだけではなく、水やお茶も取り入れることをおすすめします。
アスリートの方が、バランスよく栄養を摂って、トレーニングの疲労を回復させてよいコンディションを維持するには、お口の健康は不可欠であり、全身の健康管理の基盤です。スポーツを存分に楽しむために、ぜひお口の健康を守っていきましょう!!