神戸市東灘区岡本にある歯医者さん、阪急岡本駅から徒歩2分の岡本歯科ロコクリニックです。待ち時間の少ない、ほぼ無痛(痛くない)虫歯治療、しっかりとした説明、日曜診療などに取り組んでいます。
みなさん、日々されている歯磨きで、つまようじ法っていうのをご存知でしょうか?つまようじ法とはつまようじのように歯ブラシの毛先を歯と歯の間に出し入れすることにより、歯間部の歯茎のマッサージと歯垢の除去を行うブラッシング法です。つまようじ法を行うことにより、歯周病の予防、治療と共に歯の喪失の予防に効果的なんです。そして多くのブラッシング法の中で最も取り入れやすく歯周病予防効果が出やすいんです。
ところでみなさんは歯ブラシは何のために行うのでしょうか?
むし歯を防ぐため、食べかすをきれいにするため、歯周病を防ぐため、などいろいろと考えられるでしょう。
むし歯予防は関心が高いかと思いますが、歯ブラシはあまりしないけれど、むし歯にはならない、と言う方が時々います。皆さんの周りにもいるのではないでしょうか。逆に念入りに歯ブラシしている方でも、むし歯を作り、歯医者にかかることは普通にありますが、やり方が雑なのに歯医者には縁がない人がいます。
むし歯の原因は、大きく分けて3つあります。
• 歯の質(硬さなど)
• 歯垢(歯の表面の汚れ、通常歯ブラシで落とします)
• 糖分(虫歯菌のエサ)
の3つです。
つまり歯ブラシを行うことでむし歯予防できるのは原因のうちの3分の1でしかありません。
歯ブラシを一生懸命行っても、残りの2つ、歯の質・糖分のチェックができていなければ、むし歯を作ってしまいます。ということであれば、むし歯を防ぐためには歯ブラシだけでは不十分なのです。
むし歯予防については別の機会に譲るとして、歯周病については歯ブラシは大変重要になってきます。
動物園のサルは歯周病になりやすいと言われています。これは野生のサルに比べ、食べるものが柔らかいため、歯茎の刺激が少ないので、炎症を起こしやすいためです。野生の猿はきの葉や枝、果物の皮などを食べて、歯茎に刺激を与えており、このことが歯茎の表面を強く、硬くしています。
現代人も動物園の猿と同じように、柔らかいもの中心の食生活となっています。硬いものを食べるように心がけても、果物の皮はむくでしょうし、骨ごと肉をかじりついたりはしないでしょう。結果的に歯茎への刺激が少ない食生活になり、歯周病の方は増え、年齢と共に進行し、歯を失ってしまいます。
つまようじ法では歯茎に毛先を当てることを目的としたブラッシング方法です。歯間部の歯垢を取り除くとともに、歯茎のマッサージを行うことで、歯肉表面を強化し、炎症を防ぎます。
果物の皮や、骨付きの肉を食べたときは食物が歯茎にぶつかり、刺激しながら、咀嚼します。この時と同じことが起きるように歯茎に歯ブラシの毛先を突っ込んでいきます。このことが歯茎の表面を堅固にし、歯周病菌などの侵入、定着を防ぎます。
せっかく毎日2〜3回行う歯ブラシ。歯と歯茎を守るためにその目的と方法を見直してみませんか。気になられた方はロコクリまでお気軽にお問合せくださいね!